前回、一つ目のクレジットカード売上の会計ソフト入力方法について説明しました。
もう一つ方法があります。
個人的には好きな方法です。
クレジットカード手数料を売上に対応して経費処理することができ、経費を売上と同じタイミングで経費処理することで早めに経費を計上することができるからです。
事例でご説明します。
5月1日~5月31日までのクレジットカードの売上が総額で100、その後6月15日にクレジットカード手数料が5引かれて95の入金があった場合で、仕訳の方法について考えてみます。
クレジットカード売上時の仕訳の方法
売上は、入金時ではなく、販売した月に経理処理することになります。
入金時に売上処理をしてしまうと、5月に販売した売上の経理処理のタイミングが6月となってしまい、損益計算書上の売上にズレが生じてしまいます。
「振替伝票」を使います。
売上月にカード手数料5を経費計上し、売掛金の金額を入金額にします。
日付:売上日 5月31日
借方金額 | 借方科目 | 貸方科目 | 貸方金額 |
95 | 売掛金 | 売上 | 100 |
5 | 支払手数料 |
クレジットカード以外に代引きなどを行っている場合には、売掛金の補助科目を「クレジットカード」、「代引き」に分けて経理処理したほうが、入金時の仕訳が楽になるため、複数経路の売上入金がある場合には、補助科目で分けたほうが良いと思います。
また、クレジットカード手数料の消費税の課税区分は「非課税」となる場合と「課税」になる場合があるため、クレジットカード会社からの明細を見ながら、注意して経理処理してください。
クレジットカード売上の入金時の仕訳の方法について
クレジットカード売上の入金時に、売上の仕訳で入力した同額の売掛金をここでは入力します。
そして基本的は、入金額と一致するはずです。
日付は、入金日の6月15日で入力します。
この場合の入金時の仕訳は以下のようになります。
借方金額 | 借方科目 | 貸方科目 | 貸方金額 |
95 | 普通預金 | 売掛金 | 95 |
まれに、振込手数料が控除されて入金されることがあるので、この場合には、借方に振込手数料を加えて入力してください。
別の記事でクレジットカード売上の経理処理方法について別の方法について説明しております。
興味がある方はご覧になってください。
もう一つのクレジットカード売上の仕訳の方法はこちら
こちらの方法と今回ご説明した方法お好きな方法で入力されてみて下さい。
会計ソフトの入力の方法には色々な方法があります。
ご自分にあった方法で入力してください。
ご不明点や経理処理についてご希望されるブログ内容などありましたリクエストお待ちしております。

佐藤修一公認会計士事務所代表、合同会社CMA代表
キャッシュフロー経営コンサルタント 公認会計士 税理士
新日本有限監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人)の東京事務所で上場企業の会計監査、総務省委託研究経理検査、内部統制構築支援、財務のデューデリジェンスに従事
その後、地元の福岡の中堅の税理士法人にて、中小企業の経営を会計、税務面からサポート
試算表ではキャッシュフローが見えない、経営できないと感じ、キャッシュフローを重視した経営の必要性を痛感し、佐藤修一公認会計士事務所を2013年8月に開業
開業後は、創業期の会社から上場準備会社まで中小企業の成長のための投資に備え、倒産しない、筋肉質の会社を作るためのキャッシュフロー経営の普及、freeeやマネーフォワードなどクラウド会計を使った経理の効率化・スピードアップを図り、経営ビジョンの明確化、実現のためのサポートを行っている
北部九州公認会計士協会所属 登録番号 028716
九州北部税理士会 福岡支部所属 登録番号 125272
経済産業省認定 経営革新等支援機関