次は弊所がキャッシュフロー経営を推進している理由です。
長文です。興味がある方は、ご覧になってください。
「キャッシュフロー」って聞いたことはあっても、
具体的にどのようなものかイメージしにくいかと思います。
キャッシュフロー経営とは、すべてお金の動きに焦点をあてて経営を行うことです。
京セラの創業者である稲盛さんはこのようにおっしゃっています。
「利益を待つのではなく、まぎれもなく存在するキャッシュに基づいて経営のかじ取りを行うべき」
通常の会計では、「利益」に焦点をあてて売上、経費等を計算します。
「利益」とは実態がないため、損益計算書、貸借対照表が感覚的に分かりにくくなっている一つの原因だと思います。
キャッシュフロー経営に出会ったきっかけは、父の影響です。
父は、福岡の久留米市で税理士をしておりました。
税理士業以外に福岡でパソコンの専門学校等の様々事業を行い、失敗し、資金繰りに苦労していました。
このため、父自身キャッシュの重要性を感じていたと思います。
自分の事業と税理士としての業務の中で、父は、「キャッシュフロー」をベースとした「資金会計理論」を研究の上、作り上げました。
その後、福岡だけでなく全国の税理士・公認会計士を集め、CMA研究会というキャッシュフロー経営の研究・普及のための会を立ち上げ、出版、セミナー等の活動を行っていました。
当時、現在のように、キャッシュフロー計算書が制度化されていませんでした。
今のようにキャッシュフローで数字を見ることを実践している税理士はほとんどおらず、
同業の税理士・公認会計士からの批判が多く、普及活動は相当な苦労だったそうです。
父の他界後、多くの税理士・公認会計士がその理論を使った書籍、経理ソフトを出されているのを知り、驚きました。
しかし、生前父に「公認会計士・税理士になるまで俺の書いた書籍は絶対に読むな」と言われていましたので、公認会計士・税理士になるまで一切、父の書籍を読みませんでした。
その後、公認会計士・税理士となり、ようやく父の書いた書籍、他の公認会計士・税理士の方々が書かれた書籍を読みあさりました。
その頃、企業にとって必要なものは、利益より資金であるという事を頭では理解していましたが、実感するには至りませんでした。
当時上場会社の監査を行っていたため、上場会社では、十分な実績もありますし、中小企業に比べ、資金調達が楽です。
そこには倒産の危機はありません。利益の一定水準でていれば、株式市場は評価してくれます。
その後、福岡の税理士法人に入り、中小企業の資金繰りを目の当りにしました。
資金ショートによる倒産の危機が目の前にありました。
手元の資金が少なく、資金調達が簡単でなく、 得意先が大手になると、売上が増えても、売掛金の回収まで時間がかかるため、資金が増えにくい。
節税をやりすぎて資金が残っていない‥
売上が安定していない‥
従業員が定着しない、育たない…
等々様々な問題がある事を目の当たりにしました。
そこで、実感しました。
「中小企業が経営するには、利益だけではなく、特にキャッシュが必要」であると
実際お客様からの相談内容の多くが資金繰りについてのお悩みでした。
それだけではありません。
京セラの創業者の稲盛さんはこうおっしゃっています。
「決算書に表される損益の数字の動きと、実際のお金の動きが、直結しなくなり、経営者にとって会計というものがわかりにくいものになってきた」
中小企業の帳簿が大企業と同じルールで作成されていて資金の事がわかりにくくなっています。
だからこそ「中小企業の資金の悩みを少しでもキャッシュフロー経営によってサポートしたい」と考えております。
そうすれば、目先の資金繰りの悩みから解放され、もっと積極的に長期的な事業の成長を考えることができます。
ただ、資金を多く貯めこむことがキャッシュフロー経営ではありません。
資金の蓄積は、企業が安定した資金繰りを行い、長期的なビジョンに基づく経営戦略の実行可能にし、より積極的な投資により成長を速め、業績悪化に備えるために必要だと考えております。
初回のご相談は無料となっております。
キャッシュフロー経営にもしご興味のある方は、ご連絡お待ちしております。