
こんにちは。税理士法人Accompany代表の佐藤修一です。
目次
黒字なのに、なぜ資金繰りが楽にならないのか
決算は黒字。
売上も伸びている。
それでも、
・月末の預金残高が減っている
・投資や採用の判断が怖い
・「数字ほど楽になっていない」と感じる
こうした状態に陥る会社は少なくありません。
この違和感は、
数字を並べると一気に見えるようになります。
数字で見てみると、何が起きているか
たとえば、こんな会社を想像してください。
・前年売上:1億円
・当年売上:1億2,000万円
・利益:500万円 → 600万円
売上も利益も増えています。
一見、順調な会社です。
でも、会社の中ではこうなっています
売上が増えたことで、次の変化が起きました。
・在庫:1,000万円 → 1,300万円(+300万円)
・売掛金:1,500万円 → 1,800万円(+300万円)
つまり、
売上増加に伴い、600万円分のお金が外に出た
という状態です。
在庫や売掛金は資産ですが、
今すぐ自由に使えるお金ではありません。
さらに、借入金の返済が重なる
この会社には、
・毎月50万円
・年間600万円
の借入金返済があります。
すると、当年の実態はこうなります。
・利益:+600万円
・在庫・売掛金増加:▲600万円
・借入金返済:▲600万円
結果として、
現金は前年差で▲600万円 になります。

「黒字なのに苦しい」の正体
決算書を見ると、
売上も利益も伸びています。
しかし実際には、
・売上増加に伴う在庫・運転資金
・毎月の借入金返済
が重なり、
会社として使えるお金は減っている。
これが、
黒字なのに、資金繰りが楽にならない
と感じる理由です。
大切なのは「黒字かどうか」ではない
このケースで問題なのは、
赤字でも失敗でもありません。
見るべきポイントは一つです。
借入金を返済したあと、
会社にいくら残っているか
ここを見ずに判断すると、
・売上が伸びても不安が消えない
・拡大するほど慎重になる
・判断が遅れる
といった状態になります。
まとめ|売上成長期ほど、現金の動きを見る
売上が伸びているのに資金繰りが苦しいのは、
珍しいことではありません。
売上が伸びるほど、
・在庫
・運転資金
・借入金返済
が同時に効いてきます。
だからこそ、
売上や利益だけでなく、
「現金がどう動いているか」
をセットで見ることが重要になります。
佐藤 修一
税理士法人Accompany 代表
(九州北部税理士会福岡支部所属:登録番号028716) 公認会計士・税理士。全国の中小企業にこれまでクラウド会計導入実績累計300社超、クラウド会計導入率70%超。2022年freee西日本最優秀アドバイザー、マネーフォワードプラチナメンバー。 (株)インターフェイス主催第18回経営支援全国大会優秀賞。 全国各地の中小企業に対して、会計から利益とキャッシュを稼ぐ力を高め、キャッシュフローを重視した節税提案、利益とキャッシュを稼ぐ力を高めるサポートや事業再生支援を行っている。 総勢30名のスタッフで「Warm Heart(温かい心)&Cool Head(冷静な頭)」をコンセプトに個々のお客様ごとにカスタマイズしたお客様に寄り添うサービスを提供している。







