Careerキャリアデザインと事例

私たちが行っている業務とどのように専門家としてのキャリアを形成するのか、そして、実際にどんなキャリアで仕事を行っているスタッフがいるのかについてのページになります。

専門家としてのどんなキャリア分野があるか

主な業務分野は「会計」「税務」「クラウド会計活用」「経営」の4つ分野となっています。

会計と一言で言っても、「財務会計」「管理会計」があります。

「管理会計」だけでも、原価計算、財務諸表分析、経営計画、予算統制、スループット、ABC、業務意思決定、投資意思決定、価格決定、BSC、事業部管理、EVA‥まだまだ多数の分野にわたっています。

そして、明確な正解がない分野で、深みがあります。

管理会計のうち、「原価計算」は実際原価計算、標準原価計算、直接原価計算、全部原価計算、原価企画、個別原価計算、総合原価計算、工程別原価計算、等級別原価計算、費目別原価計算などなど多数の分野があります。

原価計算もまた深く同様正解のない分野です。

「会計」だけでなく、「税務」「クラウド会計活用」「経営」も同様に、更に広く、深い分野にわたって業務を行っています。

特に「クラウド会計」に関しては、新しい機能、連携アプリがでてきており、情報を収集するだけでも大変です。

このように分野が広く、内容によって深みがあり、新たな分野がでてきているため、一人のスタッフですべてを対応するのは不可能だと考えています。

どんなキャリアをデザインするか

明確な目標や計画を持ち、キャリアを形成していないとこれらの分野に携わる場合、最悪「全てが中途半端」となってしまうおそれがあります。

特に、最近の税理士業界、すべての分野を網羅するワンストップ型ではなく、各分野の専門性を高める事務所のニーズが高まっているように感じます。

そして、この傾向がさらに強まると考えており、「全てが中途半端」=「専門家としてのキャリア形成の失敗」となってしまいます。

よって、それぞれのスタッフのキャリア、特徴にあわせ、キャリアをデザインし、計画的に形成する必要があると感じています。

先輩スタッフのキャリアデザインは

あるスタッフ、Aさんのキャリアの事例です。

Aさんは、未経験での入社で、入社当時簿記2級の資格を持っていました。

入社当時コミュニケーション能力に自信がなく、おどおどしていること多く、明らかにお客様の対応に時間がかかると感じました。

一方、処理スピード、数字への感度とエクセルスキルが非常に高いこと分かりました。

入所当初は、クラウド会計入力を始め、クラウド会計用の取り込み用のデータ加工や売上や原価データの加工集計、グラフ・チャート化を仕事を中心に担当してもらいました。

スキルと知識的には、お客様担当をできるレベルになったため、顧客担当をスタートしてもらいましたが、なかなかうまくコミュニケーションをとることができず、クレームをいただくことが多く、顧客担当ではなく、サポート全般に徹してもらっていました。

時間の経過とともにクラウド会計入力スキル、データ加工スキル、さらに数値に対する感度が上がるにつれて、Aさんしかできない次のような仕事が増えてきました。

・各種データの加工連携が必要なお客様のクラウド会計のセットアップ
・仮想通貨税金計算
・お客様の売上、利益、生産性分析(商品別、販路別、グループ別など)

徐々にお客様との打ち合わせに同席の経験をしながら、入所3年後には、顧問先の担当を任せることができるようになりました。

企業再生にかかわる食品メーカーのコンサルティングでは、数百種の商品・製品アイテムごとや得意先別の利益・生産性分析で重点改善項目の洗い出しにで大活躍し、業績改善に貢献してくれました。

今では、苦手だったコミュニケーション力を身に着け、一人でお客様の担当をしてもらっています。
つい先日他のお客様をご紹介いただくことができ、満足いただけるサービスを行っているのではないかと考えています。