マネーフォワードクラウドで税理士いらずの確定申告のやり方｜家事按分の方法

ここでは、マネーフォワードクラウドを使って年間100人以上確定申告のサポートをしている税理士がマネーフォワードクラウドで確定申告をする際の「家事按分」の処理を正しく行う方法について解説しています。

「家事按分」とは、必要経費のうち、ビジネスに関係ない家事費・生活費の性格も含んでいる支出を「ビジネス部分」と「家事部分」に「按分」する会計処理のことです。

「家事按分」を行う必要のある支出には例えば、次のような支出があります。

• 自家用車兼業務用の車の必要
• 出張兼家族旅行代金
• ビジネス用兼プライベート用の服・バック・靴
• 自宅兼事務所の家賃

これらの経費について「家事按分」の処理を行うことによって、「ビジネス部分」の経費で計算した所得を計算することができるようになります。

そして、車の減価償却費で「家事按分」しているかしていないかは、確定申告を見れば一目で分かってしまいます。

よって、「家事按分」を正しく行うことは、税務調査リスクを抑えることにもつながります。

ここからマネーフォワードクラウドで確定申告を行う際「家事按分」の処理方法を解説しています。

ここでは、車の減価償却費の「家事按分」の事例にご説明します。

まず、メニューバー「決算・申告」から「家事按分」を選択します。

次に「家事按分設定の作成」を選択し、

次に家事按分したい、「勘定科目」、「補助科目」を選択し、その選択した経費のうち、「事業利用比率(％)」を入力します。

よって、マネーフォワードクラウドのカード連携、Amazon連携、口座連携などの仕訳を「家事按分」したい支出を「補助科目」を用いて処理しておくと便利です。

自宅兼事務所の家賃の30％を経費にしたい時は次のように入力します。

必要経費の考え方については、次の記事で詳しく説明しています。