損益分岐点比率、イメージしにくい指標のひとつだと感じています。
似たような指標の安全余裕率とごっちゃになってしまいがちです。
損益分岐点比率とは、現在の売上の位置を知るための指標です。
損益分岐点売上と現在の売上の位置との距離感を図る指標です。
損益分岐点売上は、売上=経費となる売上です。
損益分岐点比率とは、「損益分岐点売上になるのは現在の売上が何%になった時か」を表す指標です。
損益分岐点比率の計算方法は以下のとおりです。
損益分岐点比率=損益分岐点売上÷現在の売上×100%
イメージしやすいように数値例でご説明します。
現在の売上が100、損益分岐点売上が80万円とします。
20万円損益分岐点売上を超えています。
損益分岐点比率は以下のようになります。
損益分岐点比率=80(損益分岐点売上)÷100(現在の売上)×100=80%
損益分岐点比率が80%ということは、損益分岐点売上になるのは現在の売上80%まで減少した時という事になります。
損益分岐点比率が100%を超えていれば、現在の売上は、損益分岐点売上にまだ足りないことになります。
この場合、現在の売上がどれだけ増えれば、売上=経費になるかを表します。
損益分岐点比率が100%を下回っていれば、現在の売上は、損益分岐点売上を超えていることになります。
この場合、現在の売上がどれだけ減れば、売上=経費になるかを表します。
損益分岐点の詳しい説明はこちら
損益分岐点売上に関連する指標に安全余裕率があります。
使い方は同じです。
佐藤修一公認会計士事務所代表
(九州北部税理士会福岡支部所属:登録番号028716)
公認会計士・税理士。全国の中小企業にこれまでクラウド会計導入実績累計300社超、クラウド会計導入率70%超。2022年freee西日本最優秀アドバイザー、マネーフォワードプラチナメンバー。
(株)インターフェイス主催第18回経営支援全国大会優秀賞。
全国各地の中小企業に対して、会計から利益とキャッシュを稼ぐ力を高め、キャッシュフローを重視した節税提案、利益とキャッシュを稼ぐ力を高めるサポートや事業再生支援を行っている。
総勢30名のスタッフで「Warm Heart(温かい心)&Cool Head(冷静な頭)」をコンセプトに個々のお客様ごとにカスタマイズしたお客様に寄り添うサービスを提供している。