損益分岐点比率、イメージしにくい指標のひとつだと感じています。
似たような指標の安全余裕率とごっちゃになってしまいがちです。
損益分岐点比率とは、現在の売上の位置を知るための指標です。
損益分岐点売上と現在の売上の位置との距離感を図る指標です。
損益分岐点売上は、売上=経費となる売上です。
損益分岐点比率とは、「損益分岐点売上になるのは現在の売上が何%になった時か」を表す指標です。
損益分岐点比率の計算方法は以下のとおりです。
損益分岐点比率=損益分岐点売上÷現在の売上×100%
イメージしやすいように数値例でご説明します。
現在の売上が100、損益分岐点売上が80万円とします。
20万円損益分岐点売上を超えています。
損益分岐点比率は以下のようになります。
損益分岐点比率=80(損益分岐点売上)÷100(現在の売上)×100=80%
損益分岐点比率が80%ということは、損益分岐点売上になるのは現在の売上80%まで減少した時という事になります。
損益分岐点比率が100%を超えていれば、現在の売上は、損益分岐点売上にまだ足りないことになります。
この場合、現在の売上がどれだけ増えれば、売上=経費になるかを表します。
損益分岐点比率が100%を下回っていれば、現在の売上は、損益分岐点売上を超えていることになります。
この場合、現在の売上がどれだけ減れば、売上=経費になるかを表します。
損益分岐点の詳しい説明はこちら
損益分岐点売上に関連する指標に安全余裕率があります。
使い方は同じです。

佐藤修一公認会計士事務所代表、合同会社CMA代表
キャッシュフロー経営コンサルタント 公認会計士 税理士
新日本有限監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人)の東京事務所で上場企業の会計監査、総務省委託研究経理検査、内部統制構築支援、財務のデューデリジェンスに従事
その後、地元の福岡の中堅の税理士法人にて、中小企業の経営を会計、税務面からサポート
試算表ではキャッシュフローが見えない、経営できないと感じ、キャッシュフローを重視した経営の必要性を痛感し、佐藤修一公認会計士事務所を2013年8月に開業
開業後は、創業期の会社から上場準備会社まで中小企業の成長のための投資に備え、倒産しない、筋肉質の会社を作るためのキャッシュフロー経営の普及、freeeやマネーフォワードなどクラウド会計を使った経理の効率化・スピードアップを図り、経営ビジョンの明確化、実現のためのサポートを行っている
北部九州公認会計士協会所属 登録番号 028716
九州北部税理士会 福岡支部所属 登録番号 125272
経済産業省認定 経営革新等支援機関