黒字倒産とは、損益計算書が黒字になっているにも関わらず、会社が倒産することです。
黒字とは、損益計算書の売上-経費=利益がプラスになっていることです。
赤字とは、損益計算書の売上-経費=利益がマイナスになっていることです。
倒産とは、お金を支払うことができなくなってしまい、事業をやめざる得なくなることです。
黒字倒産の原因は、支払うお金が足りなくなったというシンプルな理由によるものです。
黒字=利益をあげているという事になります。
しかし、利益をあげている=お金があるということにはなりません。
利益とお金の出入りにはズレが生じるのです。ズレの理由は大きく2つあります。
一つは、経費以外の支出の存在、つまり、利益から支払うお金の存在です。
なぜなら、
・利益から借入金の返済をします。
・利益から設備投資を行います。
・個人事業の方は、利益から生活費に回します。
利益<借入金の返済、設備投資、生活費となる場合にはお金が足りなくなります。
もうひとつは、売上=お金の増加、経費=お金の減少とはなりません。
・売上の中に未回収の売上があれば、お金が残りません。
・売れていない在庫が多ければ、お金が残りません。
・経費=お金がでていくものだけではありません。「減価償却費」などのお金のでていかない経費があります。
売上原価 40万円…まだ、売れていない商品の仕入れの原価は含まない | 売上 100万円 | |||
経費 40万円 | お金の出る 経費 30万円 | |||
減価償却費など お金の出ない経費 10万円 | ||||
利益 20万円 |
黒字倒産させないように経営するには、経費以外の支出の金額の把握と売掛金、在庫、減価償却費等の金額の把握をしていくことが重要です。
福岡の税理士 佐藤修一公認会計士事務所

佐藤修一公認会計士事務所代表、合同会社CMA代表
キャッシュフロー経営コンサルタント 公認会計士 税理士
新日本有限監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人)の東京事務所で上場企業の会計監査、総務省委託研究経理検査、内部統制構築支援、財務のデューデリジェンスに従事
その後、地元の福岡の中堅の税理士法人にて、中小企業の経営を会計、税務面からサポート
試算表ではキャッシュフローが見えない、経営できないと感じ、キャッシュフローを重視した経営の必要性を痛感し、佐藤修一公認会計士事務所を2013年8月に開業
開業後は、創業期の会社から上場準備会社まで中小企業の成長のための投資に備え、倒産しない、筋肉質の会社を作るためのキャッシュフロー経営の普及、freeeやマネーフォワードなどクラウド会計を使った経理の効率化・スピードアップを図り、経営ビジョンの明確化、実現のためのサポートを行っている
北部九州公認会計士協会所属 登録番号 028716
九州北部税理士会 福岡支部所属 登録番号 125272
経済産業省認定 経営革新等支援機関