美容室の売上の見方・分析方法
経営数字の見方・活用方法
2015/09/15
2015/09/15
美容室の売上の見方・分析方法について説明しています。
数字をどう見るか…どうしても無機質でつまらない話になってしまいます。
ただ、漠然と売上目標○○万円と設定し、客単価×客数と分けただけでは、その目標にどうやってアプローチしていくかが個々のスタッフの方の方向性が一致しにくくなります。
売上の分析方法には色々あります。
数字の見え方が変わると、戦略(サービス面、スタッフの教育、価格、集客方法など)の立て方が変わることがあります。
目的に応じて売上を分析したり、目標設定してみて下さい。
まず、売上=顧客カルテ数×客単価×来店回数があります。
この考え方の背景には、継続的に来店していただくことができている顧客数、生きているお客様の数を大切にするという考え方があります。
お客様の満足度を上げて、リピート率をどうやってあげていくのか、つまり、他店との差別化をいかに行っていくのかを考えるきっかけにすることができます。
来店回数が増えれば、増えるほど、お客様の趣味、好みをお店としてより深く把握することが出来るようになる
=お客様との接点の数に比例してお客様の満足度が高まるというプロセスで、売上を増やしていきます。
また、美容室の売上は、営業日数によって左右されます。
営業日数が多い月と少ない月で売上にばらつきが出てしまいます。
このばらつきを解消した見方をするために一日あたりの売上がどうなのかという視点で考えます。
さらに一日あたりの売上=一日あたりの来客数×客単価に分解することで、
来店数がどうなってるのか、客単価がどうなっているのかを営業日数に左右されずに売上を見ることがができるようになります。
一日あたりのメニュー別(カット、カラー、セットメニュー、物販など)売上⇒一日あたりのメニュー別顧客数×客単価とすることで、メニュー別の売り上げに占める割合が見えてきます。
その他、担当者別やスタッフ一人あたり売上を計算すると、効率性が見えてきます
また、前月比などでこれらの増減を把握し、これらの傾向からお店の集客、リピート率の関係が見えてきます。
他にも売上の見かた・分析方法はありますが、
大切なのは、これらの数字をどう使っていくかです。
数字を使う先には、今後どういうお店(他店との差別化)にしていくか、どういうスタッフ教育を行っていくかという目的があってこそ売上の分析がより活きてくると思います。
そして新規売上を作っていくための集客コストの考え方はこちら
美容業の会計・資金繰りについてこちら
佐藤 修一
佐藤修一公認会計士事務所代表
(九州北部税理士会福岡支部所属:登録番号028716) 公認会計士・税理士。全国の中小企業にこれまでクラウド会計導入実績累計300社超、クラウド会計導入率70%超。2022年freee西日本最優秀アドバイザー、マネーフォワードプラチナメンバー。 (株)インターフェイス主催第18回経営支援全国大会優秀賞。 全国各地の中小企業に対して、会計から利益とキャッシュを稼ぐ力を高め、キャッシュフローを重視した節税提案、利益とキャッシュを稼ぐ力を高めるサポートや事業再生支援を行っている。 総勢30名のスタッフで「Warm Heart(温かい心)&Cool Head(冷静な頭)」をコンセプトに個々のお客様ごとにカスタマイズしたお客様に寄り添うサービスを提供している。