輸入仕入の認識タイミングはいつが適切なのか、税理が解説!
税務・節税
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こんにちは。税理士法人Accompany代表の佐藤修一です。
輸入仕入は、いつ認識すべきか分からないということはないでしょうか。
仕入の認識タイミングを誤ると、適切に利益管理ができなくなります。
また、所得税や法人税の金額にも影響するため、最悪の場合、税務調査で否認され、
追徴課税につながるというリスクもあります。
本記事では、輸入仕入の認識タイミングについて解説しています。
自社の経理をご自身で行っておられる経営者の方へ
弊社は
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- より効率的な自計化を進めたい
- 利益が出ているはずなのにキャッシュが減っており原因が分からない
- クラウド会計を導入して事務負担を軽減したい
など、お客様に寄り添ったサービスの提供が可能です。
福岡市に拠点を置いておりますが、オンライン(Zoomや電話)対応も可能なため、全国どちらの地域の方でもお気軽にご利用いただけます。
初回のご相談は無料ですので、会計や税務・経営に関するお悩みがある方はお気軽にご相談ください。
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仕入認識の原則
国税庁の法令解釈通達によると、
「棚卸資産の譲渡を行った日は、その引渡しのあった日とする」とされています。
さらに、引き渡しの日は、
「出荷した日、相手方が検収した日、相手方において使用収益ができることとなった日、検針等により販売数量を確認した日等、当該棚卸資産の種類及び性質、その販売に係る契約の内容等に応じてその引渡しの日として合理的であると認められる日のうち、事業者が継続して棚卸資産の譲渡を行ったこととしている日によるものとする」とされています。
これだけでは少し難しく感じると思うので、次は実務に落とし込んで解説します。
在庫の認識タイミングがいつか確認する
在庫として認識するのはいつか、
つまり、会計上の棚卸資産としていつカウントするかを確認してください。
以下は、一例になります。
- 商品が完成して海外の倉庫に納品されたとき
- 商品が海外の倉庫から航空便や船便に積まれたとき
- 商品が国内倉庫に納品されたとき

仕入の認識タイミングと在庫の認識タイミングを合わせる
さきほどご説明した、在庫の認識と同時に仕入を認識します。
会計処理は、以下のようになります。
①在庫を認識タイミングが、海外の倉庫に納品されたときの場合
海外のメーカーに発注して商品代金を支払ったとき
借方 | 貸方 |
前払金 | 現金預金 |
商品が完成して海外の倉庫に納品されたとき
借方 | 貸方 |
仕入高 | 前払金 |
ここから先は仕入に関わる会計処理の必要はありません。
②在庫を認識タイミングが、航空便や船便に積まれたとき
海外のメーカーに発注して商品代金を支払ったとき
借方 | 貸方 |
前払金 | 現金預金 |
商品が完成して海外の倉庫に納品されたとき
→会計処理なし
商品が海外の倉庫から航空便や船便に積まれたとき
借方 | 貸方 |
仕入高 | 前払金 |
ここから先は仕入に関わる会計処理の必要はありません。
③商品が国内倉庫に納品されたとき
海外のメーカーに発注して商品代金を支払ったとき
借方 | 貸方 |
前払金 | 現金預金 |
商品が完成して海外の倉庫に納品されたとき
→会計処理なし
商品が海外の倉庫から航空便や船便に積まれたとき
→会計処理なし
商品が国内倉庫に納品されたとき
借方 | 貸方 |
仕入高 | 前払金 |
最後に
仕入の認識タイミングは非常に重要です。
適切なタイミングで仕入を認識しなければ、最悪の場合税務調査で否認され、
多額の税金を支払う可能性もあります。
また、正しい決算書ができず、経営予測や銀行評価などにも影響があります。
自社の仕入と在庫に関する会計処理が正しくできているかどうか、本記事が参考になれば幸いです。
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佐藤 修一
税理士法人Accompany 代表
(九州北部税理士会福岡支部所属:登録番号028716) 公認会計士・税理士。全国の中小企業にこれまでクラウド会計導入実績累計300社超、クラウド会計導入率70%超。2022年freee西日本最優秀アドバイザー、マネーフォワードプラチナメンバー。 (株)インターフェイス主催第18回経営支援全国大会優秀賞。 全国各地の中小企業に対して、会計から利益とキャッシュを稼ぐ力を高め、キャッシュフローを重視した節税提案、利益とキャッシュを稼ぐ力を高めるサポートや事業再生支援を行っている。 総勢30名のスタッフで「Warm Heart(温かい心)&Cool Head(冷静な頭)」をコンセプトに個々のお客様ごとにカスタマイズしたお客様に寄り添うサービスを提供している。