【法人向け】固定資産を売却したときの消費税は?仕訳例を用いて解説
経理処理
会計ソフトの入力方法


こんにちは。税理士法人Accompany代表の佐藤修一です。
例えば、事業用の車両を売却したとき、会計処理に悩まれる方も多いと思います。
この記事では、車両を売却したときの仕訳と消費税の扱いを解説しています。
車両売却時の仕訳は?
車両を売却したとき、売却損と益が出たときの仕訳は以下の通りです。
【例1】期首に簿価1,650千円の車両を1,100千円で売却。(税率10%)
借方 | 借方金額 | 貸方 | 貸方金額 |
現金 | 1,100千円 | 車両 | 1,650千円 |
固定資産売却損 | 550千円 |
【例2】期首に簿価550千円の車両を1,100千円で売却。(税率10%)
借方 | 借方金額 | 貸方 | 貸方金額 |
現金 | 1,100千円 | 車両 | 550千円 |
固定資産売却益 | 550千円 |
車両売却時の消費税は?
おそらく経理に携わっている方であれば、仕訳の形は理解していると思います。
ただ、これだと消費税の認識が正しくできません。
車両売却時には、売却損益に関わらず、売却金額に対して消費税が課税されます。
上記例の仕訳だと、売上金額1,100千円に対して消費税が課税されます。
つまり、売却金額1,100千円を会計ソフト上で「課税売上10%」として登録しなければなりません。
会計ソフトへの入力方法は?
前述のとおり、1,100千円を課税売上10%にすればよいので、
会計ソフト上では、借方1,100千円に課税売上10%の税区分を付ける必要があります。
この記事では、「固定資産売却(益)」の勘定科目を使用して消費税を認識します。
【例1】売却損があったときの会計ソフトへの入力方法
期首に簿価1,650千円の車両を1,100千円で売却(税率10%)したときの
会計ソフトへの入力方法は以下の通りです。
①入金時に売却金額1,100千円を全額「固定資産売却損(課税売上10%)」で入力
借方 | 借方金額 | 貸方 | 貸方金額 |
現金 | 1,100千円 | 固定資産売却損 (課税売上10%) | 1,100千円 |
②車両の簿価1,650千円を全額「固定資産売却損(課税対象外)」で入力
借方 | 借方金額 | 貸方 | 貸方金額 |
固定資産売却損 (課税対象外) | 1,650千円 | 車両 | 1,650千円 |
①と②の仕訳を作成することで、固定資産売却損550千円と売上金額1,100千円に対する消費税を認識することができます。
【例2】売却益があったときの会計ソフトへの入力方法
期首に簿価550千円の車両を1,100千円で売却(税率10%)したときの
会計ソフトへの入力方法は以下の通りです。
①入金時に売却金額1,100千円を全額「固定資産売却益(課税売上10%)」で入力
借方 | 借方金額 | 貸方 | 貸方金額 |
現金 | 1,100千円 | 固定資産売却益 (課税売上10%) | 1,100千円 |
②車両の簿価550千円を全額「固定資産売却損(課税対象外)」で入力
借方 | 借方金額 | 貸方 | 貸方金額 |
固定資産売却益 (課税対象外) | 550千円 | 車両 | 550千円 |
①と②の仕訳を作成することで、固定資産売却益550千円と売上金額1,100千円に対する消費税を認識することができます。
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佐藤 修一
税理士法人Accompany 代表
(九州北部税理士会福岡支部所属:登録番号028716) 公認会計士・税理士。全国の中小企業にこれまでクラウド会計導入実績累計300社超、クラウド会計導入率70%超。2022年freee西日本最優秀アドバイザー、マネーフォワードプラチナメンバー。 (株)インターフェイス主催第18回経営支援全国大会優秀賞。 全国各地の中小企業に対して、会計から利益とキャッシュを稼ぐ力を高め、キャッシュフローを重視した節税提案、利益とキャッシュを稼ぐ力を高めるサポートや事業再生支援を行っている。 総勢30名のスタッフで「Warm Heart(温かい心)&Cool Head(冷静な頭)」をコンセプトに個々のお客様ごとにカスタマイズしたお客様に寄り添うサービスを提供している。