中古車や中古の建物、中古の機械等の中古資産を購入した場合は、通常の耐用年数とは異なる耐用年数となります。

以前出版された「なぜ社長は中古の4ドアのベンツを買うのか」にあったように、

新品の資産を買うより、ずっと耐用年数が短くなります。

すると、経費に早めにすることができ、新品の資産に比べ、節税効果を早く受けることができます。

中古の資産耐用年数の計算方法は、
原則的には、購入した時点で「あと何年使い続けることができるかを見積もり」、見積もった年数を耐用年数として、減価償却費の計算を行います。

しかし、通常、購入した中古資産をあと何年使うことが出来るか、見積もることは困難です。

この場合、次のように中古資産の耐用年数を見積もり計算します。

この方法は、簡便法と言います。

購入した時点で、中古資産の経過期間が耐用年数を全部を経過しているか、全部を経過していないのかによって計算方法が異なります。

資産の耐用年数の一覧はこちら

例えば、普通自動車の耐用年数は6年です。

購入した中古車が8年落ちの場合 6年<8年 ⇒耐用年数の全部を経過している

購入した中古車が3年落ちの場合 6年>3年 ⇒耐用年数の全部を経過していない

■購入した中古資産の経過期間が耐用年数の全部を経過している場合の計算方法

中古資産の耐用年数=新品の場合の耐用年数×20%

■購入した中古資産の経過期間が耐用年数の全部を経過していない場合の計算方法

中古資産の耐用年数=(新品の場合の耐用年数-中古資産の経過期間)+(中古資産の経過期間×20%)

■計算上の注意点…一年未満の端数の処理方法がややこしいです
①中古資産の経過期間は一年未満の端数が生じる時は、月数に直して計算する。

計算結果の中古資産の耐用年数に1年未満の端数が生じる場合は、1年未満を切り捨てる
計算途中で生じた1年未満の切り捨ては行いません。

③計算結果の中古資産の耐用年数が2年より小さい場合には、2年とします。
・経過した月数が不明のときは、構造、形式、表示されている製作時期などから判断します。

■具体例
2年9か月落ちの普通中古車を購入したとします。

新品の普通自動車の耐用年数6年>経過期間2年9か月…よって、耐用年数の全部を経過していない場合の計算式となります。

中古資産の経過年数は、2年9か月
経過期間に一年未満の端数が生じているため、注意点①より、月数に直します。
中古資産の経過期間 33か月(2年×12か月+9か月)

上記計算式「耐用年数の全部を経過していない場合の計算方法」に当てはめます。

中古資産の耐用年数=(新品の耐用年数6年×12か月-中古資産の経過期間33ヶ月)+(中古資産の経過期間33ヶ月×20%)
=45.6か月となります。⇒この計算途中で生じた1年未満の端数の切り捨て処理は行いません。

45.6か月を年数に直すと3年9.6ヶ月となります。

注意点②より、計算結果の中古資産の耐用年数に一年未満の端数が生じているため、1年未満を切り捨てます。

3年9.6ヶ月⇒3年>2年…計算上の注意点③より計算結果の耐用年数が2年より大きいため問題ありません。

以上より中古資産の耐用年数は3年となります。

新品の資産の耐用年数はこちら