飲食店で原価率を計算する理由は2つです…
1つ目は、粗利を大きくすること
2つ目は、無駄な仕入れをしないようにすること
飲食店の粗利益=売上-売上原価(食材のコスト)
⇒(客数×客単価)×(1-原価率)となります。
粗利を増やす売り方をするには
粗利益が大切な理由は、粗利益が経費と借入金の返済を支払うためのお金となります。
いくらお客が増えても、粗利益が少なければ、お金が残りません。
少し話がそれましたが、粗利を大きくするには、売上を増やすことか原価を下げることです。
このために以下の2つが必要です。
①原価率を知って、粗利の出る売り方をすること
②ロスを少なくすること=無駄な仕入れをしないこと
原価率は原価÷売上です。
原価率を求めるためには、原価を計算する必要があります。
原価には、2つあることをご存知でしょうか?
実際原価と標準原価があります。
実際原価は、実際に使った材料費のことです。…ロス、材料費の変動を加味した原価
標準原価=レシピ通りの食材で調理した場合の材料費のことです。…ロス、材料費の変動を加味しない原価
各メニューごとに標準原価は、レシピ通りに調理した場合の材料使用量と材料費で計算します。
各メニューの価格とレシピ通りの原価の差により、各メニューを提供したことによる予定粗利益を計算することができます。
⇒各メニューの価格-各メニューのレシピ通りの原価=各メニューの予定粗利益となります。
予定粗利益をより増やすスタッフのおすすめの仕方、セットメニュー、コースの作り方をすることができます。
■ロスの把握と無駄な発注量少なくする
標準原価(レシピ通りの原価)を計算することで以下のような効果が期待できます。
実際の原価とレシピ通りの原価の差を計算することでロス、材料費の変動による原価のズレを把握することができます。
⇒材料の仕入れ値に大きな変動がない場合、実際の原価と標準原価(レシピ通りの原価)に差が大きい場合には、ロスが大きいことが把握できます。
また、実績に基づき各メニューごとのある程度の予想販売数量が把握できれば、
メニュー予想販売数量×レシピ通りの原価=予想仕入金額となり、
予想仕入金額の見積に用いることができます。
そして、材料の無駄な発注を防止し、ロスや在庫の減少に役立てることができます。
このようにレシピ通りの原価を計算することにより、
どうやったら、利益を増やし、資金繰りを良くするかに関し、より一歩踏み込んだ経営改善ができるようになります。
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