マネーフォワード編|仕訳を一括編集・一括削除する効率的な方法を税理士が解説

マネーフォワードクラウド

クラウド・オンライン会計

マネーフォワードで仕訳を一括編集・削除する具体的な手順
佐藤修一

こんにちは。税理士法人Accompany代表の佐藤修一です。

このブログをご覧の方は、クラウド会計を導入してまだ操作に慣れていない方や、経理として働くなかで業務を効率化できないか考えている方が多いのではないでしょうか。

今日は、実務でよく使う

  • 一度登録した仕訳の勘定科目をまとめて変更する方法
  • 一度登録した仕訳をまとめて削除する方法
  • 間違った仕訳データをインポートしてしまった場合に対象の仕訳だけを一括削除する方法

について解説していきたいと思います。

実際にマネーフォワードクラウド会計の操作画面を用いて分かりやすく解説していますので、ご興味のある部分だけでもご覧になっていただければと思います。

【相談無料】まずはお気軽に問い合わせください

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  • マネーフォワードを導入してみたけど経理の効率化が進んでいない
  • 自計化したいが設定が難しくてできない

という方は、ぜひ一度ご相談いただけたら幸いです。

また、クラウド会計のデータを経営に活用する「税務顧問契約」のサービスも提供しております。

弊社は福岡県にありますが、オンラインで全国対応させていただいております。

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操作前の注意点

この記事では仕訳の一括編集・削除の方法を解説していますが、この操作は誤って実行してしまった場合、元の状態に戻すことはできません

変更をする取引の内容が間違っていないか確認し、必要なら仕訳帳をエクスポートして保管しておくことをおすすめします

Warning

一括編集・一括削除した内容はあとから元に戻せないので、操作の前にデータをバックアップしたり、取引内容をしっかり確認したりする必要がある。

一度登録した仕訳の勘定科目を一括編集する方法

実務上、勘定科目を一括編集する場面は結構多いです。

例えば、

  • 単純に間違っていた
  • これまでと違う勘定科目に置き換えたい

などです。

連携された明細をポチポチ登録した後に「あっ勘定科目を間違っていた」ということは時々あります。

佐藤修一

こういった時に仕訳を1件1件開いて勘定科目を選び直していないでしょうか?

会計ソフトには

「こんな機能あったらいいのにな~」と思っていたらすでにその機能は存在していた

ということがよくあります。

今回は「駐車場代」の取引を「旅費交通費」と登録したけどやっぱり「車両費」に変更したい

という場面を例に用いて解説しています。

佐修一

事前設定は特に必要なく今すぐ一括編集が可能です!

【STEP1】仕訳帳を開く

まずはマネーフォワードのトップ画面の左メニューにある「会計帳簿」から「仕訳帳」を開きましょう。

【STEP2】一括編集したい仕訳を検索する

ページ上部の検索欄を活用して、一括編集したい仕訳を表示します。

今回の例ではインポートした仕訳を対象に一括編集する前提で「インポート」で絞り込んでいます。

違う条件で検索したい場合は下記を参考になさってください。

横にスクロールできます
検索方法備考
開始日/終了日一定の期間内の取引を絞り込めます
種類インポートした取引だけに絞るなどできます
金額特定の金額、一定の金額範囲で絞り込めます
摘要特定の適用だけで絞り込めます
借方/貸方勘定科目現金で支払った取引だけで絞り込みたいときは貸方を現金にすればOKです。
(現金を銀行に預け入れた取引もヒットするのでご注意ください)
税区分現金で支払ったもののなかで軽減税率8%だけ調べるなど、詳細な絞り込みが可能です。

【STEP3】「一括編集」ボタンを押す

対象の仕訳を絞り込めたら、次は「一括編集」ボタンを押します。

【STEP4】対象の取引を選択し、勘定科目を選択する

続いて絞り込んだ仕訳を「全ての仕訳を選択する」を押して選択します。

※一部除外したい取引がある場合は、全選択した後に除外したい仕訳のチェックを外してください。

その後に「対象を一括編集する」という設定画面が出てきますので、修正前と修正後の勘定科目を入力しましょう。

佐藤修一

修正後の勘定科目の入力だけでも一括編集はできますが、意図しない変更ミスを防ぐために、修正前と修正後の両方の勘定科目の入力を推奨します。

最後に「対象の編集を実行する」というボタンを押せば変更が完了します。

【STEP5】一括編集完了後の確認方法

一括編集が終わったら仕訳帳でもう一度対象の取引を検索すれば変更が終わっているかどうか確認することができます。

編集直後の仕訳は薄い黄色で表示されているので分かりやすいかと思います。

一度登録した仕訳の勘定科目を一括削除する方法

続いては登録した仕訳を一括で削除する方法を解説します。

繰り返しにはなりますが、一度削除の操作を実行すると仕訳を元に戻すことはできませんのでご注意ください。

【STEP1】帳簿管理を開く

まずはマネーフォワードのトップ画面の左メニューにある「会計帳簿」から「帳簿管理」を開きましょう。

【STEP2】仕訳一括削除を選択

続いて「仕訳一括削除」を選択し、削除画面に進みます。

【STEP3】削除したい仕訳を絞り込む

次は削除したい仕訳を検索して絞り込みます。

今回の例では摘要が「駐車場代」になっているものを一括で削除してみようと思います。

対象を絞り込んだらすべての仕訳に☑が入った状態になっています。

消したくない取引が含まれていないか確認したら、「対象の削除を実行する」を押しましょう。

※削除後は元に戻ませませんので慎重に作業しましょう

【STEP4】確認画面でOKを押したら完了

最後に「対象の仕訳を一括削除してもよろしいですか?」とポップアップが出ますので、OKを押したら作業完了です。

ちなみに削除する仕訳の件数が多い場合は削除に時間がかかることがあります。

目安としては10,000件の仕訳削除にかかる時間は20分です。

また、一括削除中は仕訳の編集を行うことができません。

インポートした仕訳を一括で削除する方法

ここまで説明では一括削除したい時は摘要や金額で絞り込みをするように記載をしましたが、場合によってはいろいろな勘定科目・金額・金額の取引を一括で削除したい時もあります。

例えば、インポートした後に

  • 日付を間違えていた
  • 違うファイルをインポートしてしまった

などの理由で削除することがあります。

最後に、そういった場合にインポートしたファイルごとに仕訳を削除する方法を解説したいと思います。

【STEP1】帳簿管理を開く

まずは先ほどと同じように「帳簿管理」を開きます。

【STEP2】仕訳一括削除を選択する

ここまでは先ほどの説明と同じなのですが、次は「仕訳一括削除」を選択します。

【STEP3】インポート履歴から削除したい履歴を選ぶ

今度は日付や金額・適用などは触らずに、インポート履歴のプルダウンから先ほどインポートしたファイルを選択します。

インポート履歴を選択すれば、さまざまな仕訳が混ざっていてもインポートしたファイルに入っていた仕訳すべてが削除されます。

【STEP4】確認画面でOKを押したら完了

「対象の削除を実行する」を選択すると確認のポップアップが出ますので、OKを押すと完了します。

まとめ

ここまで仕訳一括編集・一括削除する方法を解説しましたが、ご自身でも試していただけそうでしょうか?

クラウド会計は操作に慣れるまで大変ですが、さまざまな機能を使いこなせば毎月の処理スピードが格段に速くなりますので、

便利な機能を有効活用して少しでも多く経営に充てられる時間が増えるといいですね。

今回の記事のまとめは下記の通りです。

今回のまとめ

  1. 仕訳をまとめて編集したい場合は仕訳帳の「一括編集」から行う
  2. 仕訳をまとめて削除したい場合は帳簿管理の「仕訳一括削除」から行う
  3. 一括削除ではインポートしたファイルごとにまとめて削除することも可能
  4. 1~3までの操作は一度実行すると元に戻すことができないので注意が必要

また、取引の内容によっては勘定科目を2つ以上選択する「複数行仕訳」が必要な場面もあります。

このような複数行仕訳を効率化する具体的な方法を解説した記事もありますので、あわせてご覧になってみてください。

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  • マネーフォワードを導入してみたけど経理の効率化が進んでいない
  • 自計化したいが設定が難しくてできない

という方は、ぜひ一度ご相談いただけたら幸いです。

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佐藤 修一

税理士法人Accompany 代表

(九州北部税理士会福岡支部所属:登録番号028716) 公認会計士・税理士。全国の中小企業にこれまでクラウド会計導入実績累計300社超、クラウド会計導入率70%超。2022年freee西日本最優秀アドバイザー、マネーフォワードプラチナメンバー。 (株)インターフェイス主催第18回経営支援全国大会優秀賞。 全国各地の中小企業に対して、会計から利益とキャッシュを稼ぐ力を高め、キャッシュフローを重視した節税提案、利益とキャッシュを稼ぐ力を高めるサポートや事業再生支援を行っている。 総勢30名のスタッフで「Warm Heart(温かい心)&Cool Head(冷静な頭)」をコンセプトに個々のお客様ごとにカスタマイズしたお客様に寄り添うサービスを提供している。