融資に失敗した事業計画書
融資・資金調達
2014/09/12
2014/09/12
今日、ご融資の新規の相談で来られました。
その方は、これまで、コンサル会社と会計士に2回に融資サポートを依頼してこられたとの事です。
しかし、結果は、融資失敗に終わっていました。
まず、これまでの経緯をお話ししていただきました。
事業内容は、お話しできないので申し訳ありませんが、
これまでの市場にない観点で、サービスを提供するもので、
面白いと感じました。
これまでコンサル会社と会計士に融資サポート料として、なんと合計で200万円も支払ってきたそうです。
200万円の事業計画書を見せていただきました。
ページ数も多く、見栄え良く作られた事業計画書です。
しかし、お客様の事業ビジョンが全く反映されていません。
せっかくの事業の目新しさ、面白みがありません。
キャッシュフロー計画のページを見ましたが、
‥単なる収支計画です。
これでは、金融機関の方との面談の際のお客様の説明と事業計画書が整合しません。
お聞きすると、電話で数回話して作ってもらった計画書との事です。
これなら事業計画書を作る意味がないと感じました。
融資を受けた後が大切なのに、受けた後の計画がすかすかでは、意味がありません。
お客様に弊所指定の事業計画書をまずは一から作成してもらい、徐々に内容を詰めていくことにしました。
お客様は、会計事務所が事業計画書を作ってくれるものと思っていたので、最初は少しびっくりされていました。
商圏を決め、何をいくらで売り、どうやって集客し、どこにコストを掛け、どうやって利益を出していくのかは、
事業を行うお客様ご自身で決めることです。
お客様は、これまで丸投げされていたことを後悔されていました。
帰りにお客様がこう言われました。
「ホームページを見て一週間ほど相談するかずっと迷っていました」
‥やっぱり、税理士事務所の敷居は高いと感じました。
佐藤 修一
佐藤修一公認会計士事務所代表
(九州北部税理士会福岡支部所属:登録番号028716) 公認会計士・税理士。全国の中小企業にこれまでクラウド会計導入実績累計300社超、クラウド会計導入率70%超。2022年freee西日本最優秀アドバイザー、マネーフォワードプラチナメンバー。 (株)インターフェイス主催第18回経営支援全国大会優秀賞。 全国各地の中小企業に対して、会計から利益とキャッシュを稼ぐ力を高め、キャッシュフローを重視した節税提案、利益とキャッシュを稼ぐ力を高めるサポートや事業再生支援を行っている。 総勢30名のスタッフで「Warm Heart(温かい心)&Cool Head(冷静な頭)」をコンセプトに個々のお客様ごとにカスタマイズしたお客様に寄り添うサービスを提供している。