【レポート・帳票機能編】freeeとマネーフォワードの違い【24年最新版】|専門税理士が分かりやすく解説!
クラウド・オンライン会計
2024/08/30
2024/08/30
この記事では、
「freeeとマネーフォワードの”レポート機能”と”帳票機能”の違い」
についてご説明します。
・これから事業を始めるにあたり会計ソフトを検討している方
・既に事業をおこなっている経営者(法人・個人事業主)で、会計ソフトの変更を検討している方
・選択肢として、freeeかマネーフォワードで迷っている方
・特に、レポート機能に関して違いを知った上で、自分に合うほうを利用したい方
にぜひ読んで欲しい記事になっています。
レポート機能を使わなくても税務申告はできますが、より会計を見やすくしたり、詳細の分析をしたりする際に役に立つ情報をまとめています。
freeeとマネーフォワード、どちらの会計ソフトにするのかを検討している方のご参考になれば幸いです。
【この記事でわかること】
①経営状態を把握するためにするべきことが分かる
単に記帳を行っただけでは経営状態を把握することはできません。どのような数字を見たいのか、そのためにどのように記帳をすればよいのかについて考える必要があります。
②レポート機能とは何か分かる
freeeにもマネーフォワードにも、経営状態を把握するためのレポート・帳票機能が備わっています。
そもそもレポート機能で何が分かるのかについて解説したいと思います。
③freeeとマネーフォワードのレポート機能の特徴が分かる
freeeとマネーフォワードで共通している内容のレポートもあれば、独自のレポートもあります。
それぞれの会計ソフト特有の特徴について解説したいと思います。
④freeeとマネーフォワードのレポート機能の活用方法が分かる
freeeとマネーフォワードの特徴を踏まえて、それぞれの会計ソフトで可能なレポート機能の活用方法について説明しています。
⑤どちらのレポート機能が自分に合っているか判断できるようになる
ビジネスの数字を把握するためにはどちらの会計ソフトを使ったらいいのかについてご自身で判断いただけるようになります。
冒頭でさっそくですが、どちらの会計ソフトを選ぶのがおすすめなのか、結論からお伝えします。
【こんな人にはfreeeがおすすめ】
・取引先や品目などのタグを活用し、取引先や販路、商品の種類別に損益を比較したい方
・振込先が多く、毎月振込作業に多くの工数がかかりそうな方
・決算期をまたいで推移表を見たい方
・部門別に比較したいが、すべての部門ではなく特定の部門だけ選択して比較したい方
【こんな人にはマネーフォワードがおすすめ】
・シンプルさを追求したい方
・取引先が4~5件で、補助科目が少なくなりそうな方
・四半期、半期、年ごとに損益を比較したい方
・部門の数が6部門以上で、すべての部門を同時に比較した方
いきなりこの結論を見ても、ピンとこない方がほとんどかと思いますので、その理由を、両ツールを比較しながら詳しく説明していきたいと思います。
【相談無料】まずはお気軽に問い合わせください
弊社では、今まで300社以上マネーフォワード(MFクラウド)・freeeの導入サポートを行っており、顧問契約が無いお客さまでもお申込み可能です。
弊社は福岡市にありますが、オンライン対応していますので、全国どこの方でも対応させていただいております。
初回の無料相談をオンライン(ZOOMなど)や電話で受け付けておりますので、クラウド会計導入を検討していて悩んでいる方は、ぜひ弊社に一度ご相談頂けたら幸いです。
これまで100社以上マネーフォワード(MFクラウド)もfreeeも同じ数ほどのお客様で導入し、両者非常に優れたクラウド会計だと感じています。
しかし、メリットばかりではなく、デメリット、導入時の大変さがあるのは事実で、過大な期待のもとにクラウド会計を導入すると導入に失敗する原因になりかねません。
クラウド会計の導入を検討している方は、まずはこちらのフォームよりお問合せをお待ちしております。
下記の記事では、”レポート機能”と”帳票機能”だけでなく、機能面、料金面の比較、どんな方がそれぞれ向いているのかについて、利用しているスタッフの声、導入されたお客様との対話の中で感じたことをもとに実務家目線で解説しています。
freeeとマネーフォワードのどちらを選ぶか検討していて、どんな面を比較すればいいかわからない方は、まずは下記の記事を参考にしてみてください。
目次
経営状態を把握するためにするべきこととは
レポート機能についての両ソフトの比較を行う前に、「経営状態を把握するためにするべきこと」は何かを理解しておく必要があります。
経営状況を把握するための「必要な数字」や「すべきこと」を理解した上で、どちらの会計ソフトのレポート機能が自分に合っているかを、比較していくことができます。
把握すべき数字とは
経営状態を把握するために把握すべきことは多岐に渡りますが、会計ソフトを用いて確認が可能な内容をまとめてみました。
・収入と支出の金額を把握する
・取引先/販路ごとの損益を把握する
・店舗や支店、部門ごとの損益を把握する
・特定の期間で区切って比較する
・前期/前々期と比較する
・どれくらいキャッシュが動いたのか把握する
・現預金残高の推移を把握する
情報を見る方法を知っていれば、さまざまな視点から数字を見ることができることが分かると思います。
すべきこととは
経営状態を把握するために最低限すべきことをまとめてみました。
・毎月なるべく早く会計をする
資料が揃うのに時間がかかったり、面倒なので確定申告や決算のときにしか記帳をしたくないという方もおられると思います。
しかし、過去の業績を少しでも早く把握することで、初めて現状の分析が可能になります。
freeeもマネーフォワードも、銀行の入出金履歴やカードの利用履歴を自動でインポートしてくれますので、記帳の際は勘定科目を選ぶだけでOKです。
月次の損益を少しでも早く把握するために、クラウド会計を活用しましょう。
・見たい数字を見られる数字づくりを心がける
経営状態の分析を行いたいときは入力方法を工夫する必要があります。
例えば取引先ごとの売上の推移が見たいのに、すべての取引先をまとめて「売上高」として入力してしまうと、取引先ごとの内訳が分からなくなってしまいます。
店舗が複数あるのにまとめて入力をしてしまうと、どの店舗が儲かっていてどの店舗が儲かっていないのかが分からなくなってしまいます。
そのような事態を避けるために、入力の段階から補助科目やメモタグ(freee特有のもの)を付与する必要があります。
※取引先や品目について詳しく知りたい方は下記の記事をご参考になさってください。
・データの収集、分析まで簡単にできるレポート機能がおすすめ
レポート機能には主に「会計ソフトに独自に備わっているもの」と「一般的な帳票機能を活用する方法」があります。
この記事ではどちらについても触れていますが、前者については集計や分析まで自動で行われ、
表やグラフで分かりやすく分析結果を表示してくれるのでクラウド会計ならではの優れた機能と言えます。
すばやく月次の損益を把握するためにクラウド会計を導入する方が多いと思いますが、
紙で発行している請求書をPDFで管理したり、領収書をスマホで撮影して会計に連携したりすることによって
普段の業務を時短化・簡便化することも可能です。
効率よく記帳を行う方法を知りたい方は下記の記事をご参考になさってください。
レポート機能、帳簿機能とは何か?
では、次に「レポート機能」や「帳簿機能」とは何かを解説します。
両ソフトを比較する前に、こちらの内容もおさえておきましょう。
レポート機能とは
freeeとマネーフォワードでは、日々の取引の入力を行うことで自動でレポートが作成されます。
レポートには複数の種類があり、自分が見たい種類のレポートを選ぶことでグラフや表形式で簡単に経営状態を確認することができます。
例えば現預金の推移を確認するためのレポート、収入と支出を把握するためのレポートなどがあります。
また、レポート機能とは別に帳票機能というものもあります。
これは一般的な月次推移や残高試算表のことを指し、どの会計ソフトでも閲覧ができるものとなっています。
しかし、freeeとマネーフォワードを使いこなすことによってこれらの帳票をさらに見やすくすることも可能となっています。
帳票機能とは
帳票についても日々の取引の入力を行うことで自動的に作成されます。
いわゆる損益計算書と貸借対照表が完成するのですが、それらを月ごとに推移で表示したり、期間累計で表示したりすることができる機能です。
【レポートの機能の比較】freeeとマネーフォワード
・経営状況を把握するための「必要な数字」や「すべきこと」
・レポート機能、帳簿機能とは何か
は理解できましたでしょうか?
それでは、本題の「レポート機能の比較」に入ります。
freeeで見られるレポートの種類
ここからはfreeeとマネーフォワードのレポート機能の種類について簡単に説明していきたいと思います。
freeeには8種類のレポート+月次推移と試算表があります。
入金管理レポート | 来月に入金される予定金額や取引先ごとの内訳を確認する。 |
支払管理レポート | 来月に支払う予定金額や取引先ごとの内訳を確認する。一括振込用のファイルを出力する。 |
費用レポート | 費用の内訳や、支出が多い月を確認する。 |
損益レポート | 損益の状況をさまざまな視点で表示できる。(※取引先・品目・勘定科目別) |
現預金レポート | 今月はどれくらいお金が動いたのか、先週の預金残高はいくらだったのかを確認できる。 |
資金繰りレポート | どの勘定科目で一番お金を使ったのか確認できる。お金の出入りを踏まえて資金が足りなくならないか確認できる。 |
カスタムレポート | 損益や残高について、縦軸と横軸の情報を設定してレポートをカスタマイズできる。 |
月次推移 | 月ごとの損益や残高を確認できる。 |
試算表 | 各勘定科目の借方と貸方(記帳するときに左と右に入力した数字)の合計差額を集計した表 |
※取引先や品目について詳しく知りたい方は下記の記事をご参考になさってください。
マネーフォワードで見られるレポートの種類
マネーフォワードには6種類のレポート+推移表+残高試算表があります。
キャッシュフローレポート | 営業・投資・財務ごとのキャッシュフローを確認できる。 |
収益レポート | 取引先や売上の種類ごとの売上の割合・金額などを確認できる。 |
費用レポート | 勘定科目ごとの売上の割合・金額などを確認できる。 |
収入先レポート | 取引先ごとの売掛金を確認できる。 |
支払先レポート | 取引先ごとの買掛金を確認できる。 |
財務指標(β) | 経済産業省が公表する6つの指標である「ローカルベンチマーク」の点数などが確認できる。 |
推移表 | 月ごとの損益や残高を確認できる。 |
残高試算表 | 各勘定科目の借方と貸方(記帳するときに左と右に入力した数字)の合計差額を集計した表 |
さまざまなレポートの種類がありますが、実務でよく使うのはfreee・マネーフォワードともに月次推移と試算表の2つです。
この2つの帳票を活用できるようになれば会計が劇的に見やすくなります。
そのためまずはベーシックな帳票に慣れつつ、必要に応じて他のレポートも活用していくのが理想だと思います。
【相談無料】まずはお気軽に問い合わせください
弊社では、今まで300社以上マネーフォワード(MFクラウド)・freeeの導入サポートを行っており、顧問契約が無いお客さまでもお申込み可能です。
弊社は福岡市にありますが、オンライン対応していますので、全国どこの方でも対応させていただいております。
初回の無料相談をオンライン(ZOOMなど)や電話で受け付けておりますので、クラウド会計導入を検討していて悩んでいる方は、ぜひ弊社に一度ご相談頂けたら幸いです。
これまで100社以上マネーフォワード(MFクラウド)もfreeeも同じ数ほどのお客様で導入し、両者非常に優れたクラウド会計だと感じています。
しかし、メリットばかりではなく、デメリット、導入時の大変さがあるのは事実で、過大な期待のもとにクラウド会計を導入すると導入に失敗する原因になりかねません。
クラウド会計の導入を検討している方は、まずはこちらのフォームよりお問合せをお待ちしております。
freeeのレポート機能の特徴
ここではfreee特有のレポート機能のうち、実務で役に立つものを中心に紹介していきたいと思います。
前述したとおり、これらのレポートは自動で生成されるため、日々の業務の合間にチェックをすることができる便利機能です。
①入金・支払管理レポートに「年齢表」がある
売掛金や買掛金のような債権・債務が発生してからどれくらい時間が経過していて、いくら残高が残っているのか確認できます。
②一括振込ファイル作成機能
支払管理レポートのデータをインターネットバンキングに連携することで、そのまま銀行振込が可能になります。
③エクスポートして出納帳に
現預金レポートで現金・〇〇銀行などの口座名と期間を絞り込むと過去の取引の一覧が作成でき、現預金出納帳として活用できます。
④資金繰りシミュレーションができる
未来の入出金を「想定入出金」として登録すると、資金繰りシミュレーションができます。
家賃のような定期同額の支払いについては「入出金の間隔」と「期間」を指定し入力することも可能です。
⑤キャッシュ・フロー計算書を作成できる
資金繰りレポートでは直接法のキャッシュ・フロー計算書をExcelで出力することができます。
⑥カスタムレポートを作成できる
従来データをcsvで出力してからExcelやスプレッドシートで関数を組んで分析していたような情報を、必要な条件指定を行うだけで分析が可能になります。
freeeの帳票機能の特徴
こちらは基本的な帳票機能の活用方法で、弊所のスタッフも日々下記のような方法で顧問先の会計をチェックしています。
①月次推移の見やすさ
表示期間を変更すれば、決算期をまたいで月次推移を見ることができます。(※一度に表示できる期間は12か月までです)
これにより、前期から売上がどのように推移しているかなど、月ごとに見られるようになります。
実務では前年の仕訳を参考にしながら会計をする機会が多いのですが、マネーフォワードでは年度を切り替えてページを移動する必要がある点が意外と面倒です。
②タグ機能で絞りこみ
freeeには補助科目は存在せず、代わりにタグ(取引先・品目・部門・メモタグ)というものがあります。
これにより、特定の取引先や品目で絞り込みをして、見たい数字だけを可視化することが可能になります。
(タグ機能を活用するためには普段の記帳の段階から見たい数字を意識して記帳をする必要があります。)
③試算表では前年比較・3期比較などが可能
売上がどのように変化したか、販管費の増減はどのくらいかについて過去の事業年度と比較ができます。
進行期が6カ月経過した時点で過去と比較したいときは、過去の事業年度の前半6カ月だけに絞り込んで同じ条件で比較することも可能です。
※取引先や品目について詳しく知りたい方は下記の記事をご参考になさってください。
マネーフォワードのレポート機能の特徴
続いてマネーフォワードについて解説していきたいと思います。
①シンプルで見やすい
freeeは取引先や品目が正しく付与されていることを前提としたレポートのため、普段から会計を綺麗にしておかないと使えるレポートにはなりません。
一方でマネーフォワードはそのようなタグ機能がないため、補助科目さえきちんと管理できていれば綺麗なレポートが完成します。
②計算することなく財務指標(β)が分かる
経済産業省が公表する6つの財務指標である「ローカルベンチマーク」の点数やそれぞれの指標の算出結果を確認できます。
③外部サービス向けにcsvを出力できる
MAP経営者が提供する経営シミュレーションソフト「MAP3」で取り込むことができるcsv形式のファイルをエクスポートすることが可能です。
法人は「スモールビジネス」と「ビジネス」プラン、個人は「パーソナル」と「パーソナルプラス」のプランをご利用中の方のみご利用になれます。
マネーフォワードの帳票機能の特徴
こちらについても実務で多用する内容となっております。
①四半期・半期ごとに区切って推移表を表示できる
通常推移表は月ごとに12か月間の数字が横並びになっていますが、それを四半期ごと、半期ごとの表示に切り替えることができます。
freeeで同じように数字を見ようとすると、月次推移をcsvで出力して加工する必要があるため便利な機能と言えます。
②過去の数字を最大12年間比較できる
マネーフォワードの推移表には年次形式で表示する機能もあります。過去12年間の数字を横並びにして表示できるため、業績の推移が分かりやすいです。
freeeでは三期比較が最大となっているためマネーフォワードの方が長い期間を比較することができます。
③税込と税抜両方で表示できる
税抜経理を選んでいる事業者は、推移表と残高試算表を税抜表示から税込表示に切り替えることができます。
(税込経理を選択している事業者は税抜経理で表示することはできません)
ここまではfreeeとマネーフォワードで見ることができるレポートと、その特徴について解説してきました。
しかし、それらがどのように実務に役立つのかいまいちピンと来ていない方も多いのではないでしょうか。
次は、クラウド会計の導入を300社以上行ってきた弊所のスタッフが、どのように会計レポートを見ているのか、実際の操作画面をお見せしながら解説していきたいと思います。
【レポートの見方の比較】freeeとマネーフォワード
続いて、「レポートの見方の比較」もみていきましょう。
freeeで活用すべきレポートの見方
まずは帳票機能を使いこなすところから始めてみるのがいいと思います。
前述した帳票機能の特徴を活かして実務ではどのように数字を見ているのかご紹介いたします。
①月次推移の表示期間をずらす。
期の途中に直近の12か月間の推移を見たいときは下記のように絞り込みます。
例)12月決算の法人で現在2024年4月まで会計が完了している場合。
終了年月 | 2024年4月 |
表示期間 | 12か月 |
②品目で絞り込む
取引先でも絞り込みはできますが、これは他の会計ソフトの補助科目機能を使えば同じことができます。
他の会計ソフトにはできなくてfreeeならできることとして、取引先と品目を「同時」に絞り込みができる点が挙げられます。
こうすることによってより詳細の分析ができるようになります。
例)自動車のパーツを卸売りする会社において、取引先A社に販売した「自動車(国産)」パーツの売上高を確認したい場合。
③部門比較をする
月次推移では「部門」で絞り込みをする機能があります。
これにより特定の部門だけの損益が表示できるようになります。
試算表では「部門比較」が可能です。
これにより最大5部門まで、部門別の損益を横並びに表示できるようになります。
月次推移で部門を「博多支店」で絞り込むと、博多支店での売上のみ表示可能
試算表で任意の部門で絞り込みをすると、複数の部門を比較できる(最大5部門まで)
※取引先や品目について詳しく知りたい方は下記の記事をご参考になさってください。
④「決算整理仕訳以外」で表示する(法人プランのみ)
年間の損益を見た時に思ったより利益が少ない?と疑問に感じることがあります。
これは期末に決算整理仕訳である減価償却費が含まれているために起こることです。
決算整理仕訳以外を表示させることで、減価償却費を除いた損益を見ることができるようになります。月次推移でも試算表でも絞り込み可能です。
freeeの便利な帳票機能の使い方を解説しました。
これからfreeeを使う方は実際の会計の画面をイメージできましたでしょうか?
また、すでにfreeeをご利用の方は、一度会計を開いて実際に操作してみると理解が深まると思います。
続いてマネーフォワードのレポート・帳票機能を見るときの便利な方法について解説します。
マネーフォワードで活用すべきレポートの見方
続いて、マネーフォワード特有のレポートの活用方法を解説したいと思います。
①補助科目を非表示にしてみる
マネーフォワード推移表・残高試算表では補助科目の表示有無を選択することができます。
補助科目が多い場合、それぞれの勘定科目の数字が分かりづらいです。その場合は「補助科目を表示」からチェックを外すことでスッキリとした推移表・残高試算表を表示することができます。
②推移表・残高試算表を部門で絞り込む
基本設定では全部門の合計が表示される設定になっています。
特定の部門に絞って表示することで、その部門だけの残高や損益の合計が見られるようになります。
③前期比較を利用する
左端のメニューバーにある「会計帳簿」→「前期比較」を選択すると、前期と当期の残高と損益を比較できるようになります。
④部門比較をする
左端のメニューバーにある「会計帳簿」→「部門別集計表」を選択すると、部門別の残高と損益を比較できるようになります。
マネーフォワードはすべての部門を別々に、同時に表示させることができます。
⑤「決算整理仕訳以外」で表示する
マネーフォワードでも決算整理を「含む」「含まない」の選択ができます。
ただし、残高試算表では絞り込みができますが、推移表では絞り込みができません。
いかがでしょうか?
freeeとはまた違った良さがあると思います。
ご自身の事業にあてはめて、freeeとマネーフォワードどちらが合っているのか想像してみてくださいね。
まとめ
この記事では、freeeとマネーフォワードのレポート・帳票機能の内容や特徴、便利な使い方について解説してきました。
「こんな使い方してみたい!」「あると便利!」という気づきをお届けできていたらいいなと思います。
最後にこの記事で説明した内容のポイントをまとめます。
【レポート・帳票機能についてのまとめ】
■数字の把握について
会計は確定申告・決算のときだけにする方もおられると思いますが、そもそも今儲かっているのか?どの取引先・販路・部門で利益が出ているのか?について知っておくことは必要です。
毎月なるべく早い段階で記帳を行うことと、見たい数字を見るために記帳を工夫することが大切です。
■レポート機能について
レポート機能についてはfreeeは細かく条件を絞り込んで多角的な分析が可能な一方で、マネーフォワードは非常にシンプル内容になっています。
すべてのレポートを活用する必要はありませんので、ご自身の興味のあるもの、必要そうなものに焦点を当てて活用するのが良いと思います。
■帳票機能について
普段はこの帳票機能を使う機会がもっとも多くなると思います。
freee・マネーフォワードではそれぞれ表示できる期間や部門の数が異なりますので、ご自身の事業に部門があるのかどうかや前期の数字と一続きに会計を見たいのかどうかなどで比較をするのが良いと思います。
この記事では、freeeとマネーフォワードの”レポート機能”と”帳票機能”の違いについて解説させていただきました。
「レポート機能」と「帳票機能」で比較した時に、どちらのクラウド会計を導入するかの参考になれば幸いです。
しかし、
「なんとなく違いは分かったけど結局どっちが自社に適していて、機能を最大限活かせるのか」
「レポートと帳票機能の面においてどちらを選ぶべきかは分かったけど、料金面や記帳のしやすさなど総合的に考えたらどちらの会計ソフトがいいのか分からない」
という方もいらっしゃると思います。
【相談無料】まずはお気軽に問い合わせください
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これまで100社以上マネーフォワード(MFクラウド)もfreeeも同じ数ほどのお客様で導入し、両者非常に優れたクラウド会計だと感じています。
しかし、メリットばかりではなく、デメリット、導入時の大変さがあるのは事実で、過大な期待のもとにクラウド会計を導入すると導入に失敗する原因になりかねません。
クラウド会計の導入を検討している方は、まずはこちらのフォームよりお問合せをお待ちしております。
下記の記事では、”レポート機能”と”帳票機能”だけでなく、機能面、料金面の比較、どんな方がそれぞれ向いているのかについて、利用しているスタッフの声、導入されたお客様との対話の中で感じたことをもとに実務家目線で解説しています。
freeeとマネーフォワードのどちらを選ぶか検討していて、どんな面を比較すればいいかわからない方は、まずは下記の記事を参考にしてみてください。
また、弊所のスタッフ30名にアンケートを取り、freeeとマネーフォワードを比較した記事もございます。
実務家による総合評価・機能別評価をつけているので、こちらも参考にしてみてください。
佐藤 修一
佐藤修一公認会計士事務所代表
(九州北部税理士会福岡支部所属:登録番号028716) 公認会計士・税理士。全国の中小企業にこれまでクラウド会計導入実績累計300社超、クラウド会計導入率70%超。2022年freee西日本最優秀アドバイザー、マネーフォワードプラチナメンバー。 (株)インターフェイス主催第18回経営支援全国大会優秀賞。 全国各地の中小企業に対して、会計から利益とキャッシュを稼ぐ力を高め、キャッシュフローを重視した節税提案、利益とキャッシュを稼ぐ力を高めるサポートや事業再生支援を行っている。 総勢30名のスタッフで「Warm Heart(温かい心)&Cool Head(冷静な頭)」をコンセプトに個々のお客様ごとにカスタマイズしたお客様に寄り添うサービスを提供している。