日本政策金融公庫のマル経融資のご案内です。
マル経融資の正式名称は、「小規模事業者経営改善資金」です。
このマル経融資の最大のメリットは、金利の低さです。
マル経融資の金利は1.11%
平成30年8月現在、マル経融資の金利は1.11%です。
福岡県の保証協会付きの融資だと以下のように0.45%~2.2%保証料が利息に加わります。
保証協会付きの融資だと利息+保証料<1.11%になることはかなり業績が良い会社でないと難しいでしょう。
また、プロパーの場合でも関係が良好で業績が良い会社でないと1.11%を切る金利で融資を受けることは簡単でないかと思います。
マル経融資の融資限度額、保証人は
マル経融資の融資限度額は、運転資金、設備資金など資金使途に関わらず2000万円となっています。
そして、返済期間は設備資金が10年(据え置き期間2年)、運転資金7年(据え置き期間1年)です。
また、マル経融資は、担保が必要なく、連帯保証は不要です。
つまり、法人の場合でも法人代表者の連帯保証なく、融資を受けることができる制度で、経営者の負担が少ない融資制度と言えます。
マル経融資を利用できる条件
マル経融資を受けるための条件は、以下のようになっています。
①従業員数が20人以下(商業・サービス業の場合5人以下)
②原則6ヶ月以上の商工会議所等の会員であり、経営指導を受けている
③最近1年以上、同一の商工会議所等の地区内で事業を行っている
④所得税、法人税、事業税及び都道府県民税や市町村民税を全て納めていること
⑤日本政策金融公庫の非対象業種でないこと
非対象業種:農業、林業、漁業、金融・保険業(保険媒介代理業及び保険サービス業を除く)、不動産業のうち住宅及び住宅用の土地の賃貸業、非営利団体、一部の風俗営業、公序良俗に反するもの、投機的なもの など
以上がマル経融資の制度内容、融資を受けるための条件になります。
マル経融資の流れ
通常、マル経融資を受ける場合、商工会議所又は、日本政策公庫へ申込を行います。
マル経融資の申込時の必要書類
設備資金の場合には、見積書が必要となります。
また、個人事業主と法人の方の場合以下のように必要書類が異なります。
個人事業主の方
・企業概要書
・確定申告書 直近2期分
法人の方
・企業概要書
・登記簿謄本
・法人決算書 直近2期分
・試算表(決算後6ヶ月経過している場合)
マル経融資のメリット
最後になりますが、このマル経融資のメリットは、融資確率が高いことです。
商工会議所からの推薦があった場合には、かなりの確率で融資が下りるため、条件に合う方は出来る限り活用されてみてください。

佐藤修一公認会計士事務所代表、合同会社CMA代表
キャッシュフロー経営コンサルタント 公認会計士 税理士
新日本有限監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人)の東京事務所で上場企業の会計監査、総務省委託研究経理検査、内部統制構築支援、財務のデューデリジェンスに従事
その後、地元の福岡の中堅の税理士法人にて、中小企業の経営を会計、税務面からサポート
試算表ではキャッシュフローが見えない、経営できないと感じ、キャッシュフローを重視した経営の必要性を痛感し、佐藤修一公認会計士事務所を2013年8月に開業
開業後は、創業期の会社から上場準備会社まで中小企業の成長のための投資に備え、倒産しない、筋肉質の会社を作るためのキャッシュフロー経営の普及、freeeやマネーフォワードなどクラウド会計を使った経理の効率化・スピードアップを図り、経営ビジョンの明確化、実現のためのサポートを行っている
北部九州公認会計士協会所属 登録番号 028716
九州北部税理士会 福岡支部所属 登録番号 125272
経済産業省認定 経営革新等支援機関