エステ業の特有の会計について説明しています。
例えば、サービス前の顧客からのパッケージサービス等の前受金制度、各種キャンペーン割引サービス等があります。
チケット等の購入があった際には、売上にはなりません。
「前受金」として処理を行います。
実際にサービスを行った際に、「売上」となります。
この結果、お金と利益のズレが大きくなります。
また、新規集客のための広告宣伝費、人件費、家賃の負担などの毎月かかる経費の金額が大きくなります。
各種キャンペーン、割引き制度があり、顧客のお財布に影響を受けやすく、月のよって売上の変動が大きくなります。
化粧品等の商材による仕入れの金額の変動が大きくなります。
一つ一つの商材の単価が大きくなるため在庫の金額を把握しながら、一定に在庫を抑えることが資金繰りにとって大切です。
施術用いる商材のコストと販売した商材のコストを別々に把握し、
売上の中で施術の売上、商品の売上を別途管理することによって、粗利益が見えてきます。
粗利益が経費を支払い、借入金を返済し、将来の投資に使う元手となります。
顧客管理が重要となります。
新規顧客の集客も重要ですが、
既存客のリピート率の方がもっと重要です。
顧客にあったサービス、提案を行い、顧客数、来店頻度、顧客単価の3つの数字からみた売上の最大化を目指します。
売上高=顧客数×来店頻度×顧客単価
月々の売上高50万円=100人×1回×5,000円
顧客数、来店頻度、顧客単価が10%上昇したとします。
月々の売上66万円=110人×1.1回×5,500円
売上高は、50万円から66万円に33%増加しました。
同じ売上を集客で達成するには、33人もの集客する必要があります。
新規顧客の集客は大変です。
3つの数字に対してそれぞれ目標を設定してどうやって売り上げを作るか考えることが大切だと思います。

佐藤修一公認会計士事務所代表、合同会社CMA代表
キャッシュフロー経営コンサルタント 公認会計士 税理士
新日本有限監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人)の東京事務所で上場企業の会計監査、総務省委託研究経理検査、内部統制構築支援、財務のデューデリジェンスに従事
その後、地元の福岡の中堅の税理士法人にて、中小企業の経営を会計、税務面からサポート
試算表ではキャッシュフローが見えない、経営できないと感じ、キャッシュフローを重視した経営の必要性を痛感し、佐藤修一公認会計士事務所を2013年8月に開業
開業後は、創業期の会社から上場準備会社まで中小企業の成長のための投資に備え、倒産しない、筋肉質の会社を作るためのキャッシュフロー経営の普及、freeeやマネーフォワードなどクラウド会計を使った経理の効率化・スピードアップを図り、経営ビジョンの明確化、実現のためのサポートを行っている
北部九州公認会計士協会所属 登録番号 028716
九州北部税理士会 福岡支部所属 登録番号 125272
経済産業省認定 経営革新等支援機関