事業主の方向け 消費税をかんたんに計算する方法

税務・節税

2014/11/12

2014/11/12

「今消費税の金額がいくらぐらいになっているのか」、試算表、損益計算書から簡単に計算する方法について説明します。

おおよその消費税の金額を知りたい方向けです。

資産(30万円以上)の購入がなく、不動産業、病院、薬局等以外の事業の方が対象です。

例えば、次のような損益計算書(税込金額)の消費税がいくらなのか計算してみます。

【単位:万円】

 科目 金額 説明
売上 1,000
売上原価  350 在庫がある場合には、当期仕入額に置き換えます。
売上総利益  650
給与手当  200  消費税がかからない
法定福利費  30
地代家賃  100
水道光熱費  10
支払手数料  15 売上に関するクレジットカード手数料は、消費税がかかりません
消耗品費  15
外注費  80
租税公課 35  消費税がかからない
減価償却費 75  消費税がかからない
経費計  560
営業利益 90
支払利息 30  消費税がかからない
経常利益   60

まず、利益に消費税がかからない経費を加えます。

60万円(経常利益)+30万円(支払利息)+75万円(減価償却費)+35万円(租税公課)+30万円(法定福利費)+200万円(給与手当)
=430万円

次に求めた金額に(1+消費税率)で割った金額に消費税率かけます。
430万円÷(1+8%)×8%=31.8万円…現状で納める消費税の金額です。

佐藤 修一

佐藤修一公認会計士事務所代表

(九州北部税理士会福岡支部所属:登録番号028716) 公認会計士・税理士。全国の中小企業にこれまでクラウド会計導入実績累計300社超、クラウド会計導入率70%超。2022年freee西日本最優秀アドバイザー、マネーフォワードプラチナメンバー。 (株)インターフェイス主催第18回経営支援全国大会優秀賞。 全国各地の中小企業に対して、会計から利益とキャッシュを稼ぐ力を高め、キャッシュフローを重視した節税提案、利益とキャッシュを稼ぐ力を高めるサポートや事業再生支援を行っている。 総勢30名のスタッフで「Warm Heart(温かい心)&Cool Head(冷静な頭)」をコンセプトに個々のお客様ごとにカスタマイズしたお客様に寄り添うサービスを提供している。