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金融機関が融資のみならず、各企業の成長を通して、地域経済の活性化を目的とした

各金融機関の地域への貢献度を測る「ベンチマーク」として新指標を発表しました。

麻生太郎財務・金融相は、ペンチマークの発表に伴い、以下のように述べています。

「担保なしでどれくらい(融資を)やっているかを数値で出したら自分(各金融機関)自身としての反省になる」

私が幼いことに言っていた税理士である父の言葉を思い出しました。

「銀行の担保に頼る融資方針は中小企業にとって問題で、事業が悪くなったときに辞めるに辞めれなくなる」と

私自身、公認会計士・税理士となり、中小企業のサポートを行うようになりました。

融資にあたり自宅を担保に入れ、悩んでいる中小企業の経営者が多いこと、

また、中小企業の利用する融資の内、金融機関にとってリスクの低い保証協会の保証を利用した融資の割合の大きさについて感じることが増えてきました。

ただ、今回発表されたベンチマークは、担保・保証の依存しない融資のみを期待するだけのものではありません

金融機関に融資先の各中小企業の事業内容のより深い理解を通じて経営改善等の支援を求めるものです。

具体的には以下のような内容となっております。

共通ベンチマーク 
①取引先企業の経営改善や成長力の強化に関するもの
②取引先企業の抜本的事業再生等による生産性の向上に関するもの
③担保・保証依存の融資姿勢からの転換に関するもの
選択ベンチマーク
①地域へのコミットメント・地域企業とのリレーション
②事業性評価に基づく融資等、担保・保障に過度に依存しない融資
③企業価値向上支援・企業のライフステージに応じたソリューションの提供
④経営人材支援
⑤迅速なサービスの提供等顧客ニーズに基づいてサービスの提供
⑥業務推進体制
⑦支店の業績評価が融資先への本業支援にどれだけ関連しているか
⑧個人の業績評価が融資先への本業支援にどれだけ関連しているか
⑨人材育成
⑩外部専門家の活用
⑪他の金融機関及び中小企業支援策との連携
⑫収益管理態勢
⑬事業戦略における位置づけ
⑭ガバナンスの発揮

 

このようにいずれの項目も融資先企業に対する、積極的な経営支援を行うことを目的とした金融機関への事業戦略を求めているように思います。

日々の預金の動きなどを把握でき、地域に根付いた金融機関だからこそできることも多いかと思います。

長期的な関係づくりを目的としたこれからの融資前、融資後の金融機関からの中小企業へ積極的なサポートにつながることを期待したいと思います。

福岡県福岡市
公認会計士・税理士 佐藤 修一

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