エステ経営に必要な会計と経理
経営数字の見方・活用方法
経理処理
2014/06/04
2014/06/04
エステ業の特有の会計について説明しています。
例えば、サービス前の顧客からのパッケージサービス等の前受金制度、各種キャンペーン割引サービス等があります。
チケット等の購入があった際には、売上にはなりません。
「前受金」として処理を行います。
実際にサービスを行った際に、「売上」となります。
この結果、お金と利益のズレが大きくなります。
また、新規集客のための広告宣伝費、人件費、家賃の負担などの毎月かかる経費の金額が大きくなります。
各種キャンペーン、割引き制度があり、顧客のお財布に影響を受けやすく、月のよって売上の変動が大きくなります。
化粧品等の商材による仕入れの金額の変動が大きくなります。
一つ一つの商材の単価が大きくなるため在庫の金額を把握しながら、一定に在庫を抑えることが資金繰りにとって大切です。
施術用いる商材のコストと販売した商材のコストを別々に把握し、
売上の中で施術の売上、商品の売上を別途管理することによって、粗利益が見えてきます。
粗利益が経費を支払い、借入金を返済し、将来の投資に使う元手となります。
顧客管理が重要となります。
新規顧客の集客も重要ですが、
既存客のリピート率の方がもっと重要です。
顧客にあったサービス、提案を行い、顧客数、来店頻度、顧客単価の3つの数字からみた売上の最大化を目指します。
売上高=顧客数×来店頻度×顧客単価
月々の売上高50万円=100人×1回×5,000円
顧客数、来店頻度、顧客単価が10%上昇したとします。
月々の売上66万円=110人×1.1回×5,500円
売上高は、50万円から66万円に33%増加しました。
同じ売上を集客で達成するには、33人もの集客する必要があります。
新規顧客の集客は大変です。
3つの数字に対してそれぞれ目標を設定してどうやって売り上げを作るか考えることが大切だと思います。
佐藤 修一
佐藤修一公認会計士事務所代表
(九州北部税理士会福岡支部所属:登録番号028716) 公認会計士・税理士。全国の中小企業にこれまでクラウド会計導入実績累計300社超、クラウド会計導入率70%超。2022年freee西日本最優秀アドバイザー、マネーフォワードプラチナメンバー。 (株)インターフェイス主催第18回経営支援全国大会優秀賞。 全国各地の中小企業に対して、会計から利益とキャッシュを稼ぐ力を高め、キャッシュフローを重視した節税提案、利益とキャッシュを稼ぐ力を高めるサポートや事業再生支援を行っている。 総勢30名のスタッフで「Warm Heart(温かい心)&Cool Head(冷静な頭)」をコンセプトに個々のお客様ごとにカスタマイズしたお客様に寄り添うサービスを提供している。