複数の銀行口座を登録し、マネーフォワードを利用する場合、

例えば、以下のような自動取り込みを行っている銀行口座間の資金移動があった場合、同じ取引が2つ登録されてしまい、マネーフォワードの銀行預金の残高が実際の残高とあわなくなってしまうことがあります。

A銀行からB銀行へ10万円の移動があった場合、同じA銀行の預金の10万円の増加とB銀行の預金減少が2つ処理されてしまいます。

 A銀行から登録する場合のマネーフォワード上の処理 A銀行預金10万円の増加B銀行預金の10万円の減少
B銀行から登録する場合のマネーフォワード上の処理 B銀行預金の10万円の減少 A銀行預金10万円の増加

 

マネーフォワード上で二重に登録してしまわないようにするには、A銀行又はB銀行側いずれかの取引を登録しないようにする必要があります。

 

しかし、マネーフォワードでは、入力をスピーディーに行うためには、テンポ良く、大量に取引を処理する必要がありますので、口座間の資金を登録しないように注意しながら処理を行うのは、処理スピードを落としてしまう可能性があります。

 

このページでは、マネーフォワードの銀行口座の口座間の資金の移動、口座振替の場合をスピーディーに、同じ取引が2重に登録されないようにする方法について説明しています。

そのためには、口座間移動用の口座を擬似的にマネーフォワードに新たに設定し、口座間の資金の動きをそこに集約させます。

 

まず、入力前の準備として、マネーフォワードに新たに預金を口座を作成します。

 

①「設定」⇒「勘定科目の設定」より入り、

MF口座振替

②「補助科目追加」を選択します。

MF口座振替②

③普通預金の「補助科目」に新たに「口座移動」を作成します。

「補助科目」とは、それぞれの勘定科目の内訳のことです。

MF口座振替

ここまでが入力前の準備作業です。

そして、以下のように実際に口座間の移動があった場合、MFクラウド会計で、先ほど作成した普通預金の補助科目「口座移動」を用いて、取引を行っていきます。

MF口座振替③

このように行うと、資金移動の取引の消去せずにそれぞれの口座の普通預金の残高を実際の預金残高にあわせ

ることができます。

特に法人の決算前、確定申告前に一年間を一気にそれぞれの口座の残高をあわせようとすると、非常に時間がかかるケースがあり、大変です。

なにより、預金をあわせずに会計を行うと中小企業の経営で最も大切なキャッシュフローを把握しながらの経営を行うことができなくなります。

 

また、口座間の資金移動の2重処理以外で預金残高のズレを発見した場合は、取引の入力内容ミスがある可能性が高いため、口座間の資金移動で預金残高のズレを生じさせると、入力内容のミスを効率的発見できるチャンスを失ってしまいます。

 

最初は大変かと思いますが、できれば、月一回の月末の預金の残高を実際の預金の残高をあわせながら、

経理処理のスピード化からスピーディーな経営内容の見直しを行われることをお勧めします。