平成27年4月1日以降に始まる事業年度から法人税の引き下げがありました。
中小企業では、800万円以上の所得に関して法人税率が25.5%から23.9%へ1.6%への引き下げありました。
これにより、福岡県福岡市の法人実行税率は以下のようになりました。
(単位:%)
所得金額 | 資本金1000万円下の の法人の実効税率 | 資本金1000万円超1億円以下 の法人の実効税率 | 資本金1億円超 の法人の実効税率 |
400万円以下 | 21.65 | 21.86 | 30.56 |
400万円超800万円以下 | 23.43 | 23.63 | 31.23 |
800万円超 | 34.82 | 35.01 | 31.99 |
中小企業の所得が400万円以下の場合、法人税率は21.65%と22%を切っています。
ちなみに海外の法人税率は次のようになっています。
(単位:%)
国 | 法人税率 |
アメリカ | 40.75 |
中国 | 25 |
韓国 | 24.2 |
インドネシア | 25 |
シンガポール | 17 |
諸外国に比べ高いと言われている日本の法人税率ですが、
アジア圏の法人税率と比べた場合、800万円を超えない所得の場合、決して高くはない法人税率となっています。
中国で展開されているお客様から、
「日本は法人税率が高いから‥」と聞くことがあります。
しかし、現在の日本の法人税率を説明すると、税率の低さにびっくりされます。
今回の改正で800万円を超えると所得の3分1が課税されるため、依然としてインパクトは大きいですが、
800万円以下の場合は、25%を切っており、利益が残りやすい税率となりました。

佐藤修一公認会計士事務所代表、合同会社CMA代表
キャッシュフロー経営コンサルタント 公認会計士 税理士
新日本有限監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人)の東京事務所で上場企業の会計監査、総務省委託研究経理検査、内部統制構築支援、財務のデューデリジェンスに従事
その後、地元の福岡の中堅の税理士法人にて、中小企業の経営を会計、税務面からサポート
試算表ではキャッシュフローが見えない、経営できないと感じ、キャッシュフローを重視した経営の必要性を痛感し、佐藤修一公認会計士事務所を2013年8月に開業
開業後は、創業期の会社から上場準備会社まで中小企業の成長のための投資に備え、倒産しない、筋肉質の会社を作るためのキャッシュフロー経営の普及、freeeやマネーフォワードなどクラウド会計を使った経理の効率化・スピードアップを図り、経営ビジョンの明確化、実現のためのサポートを行っている
北部九州公認会計士協会所属 登録番号 028716
九州北部税理士会 福岡支部所属 登録番号 125272
経済産業省認定 経営革新等支援機関