freee(フリー)の給与入力などたくさんの科目と複雑な入力のスピードアップに役立つ「定型取引テンプレート」の設定方法について説明しています。
うまく利用できれば、効率化が図れ、かなりのスピードアップが可能になりますので、ぜひ使ってみてください。
ここでは、毎月の給与の入力の事例でご説明します。
給与の仕訳の入力は、どうしても給与手当、旅費交通費、預り金、法定福利費、未払費用など複数の科目が登場してしまい、会計ソフトの入力に慣れない方にとって高いハードルになってしまいがちです。
決まった科目で形さえ作ってしまえば、考えることなくあとは金額を入力するだけという状態まで作ることが目的です。
イメージがつきにくいと思いますので、ここから具体的な操作でご説明します。
画面上部のメニューバーより「設定」→一番下の「取引テンプレートの設定」をクリックします。
「新規作成」をクリックすると、以下のような画面になります。
ここでは以下のような給与計算の場合をベースに定型のテンプレートを作成します。
10月分をベースにし、11月以降は数値の変更があった個所のみの数字の入力を行っていきます。
この場合のテンプレートは下記のようになります。
グループ名、テンプレート名、ショートカットは使いやすいよう自由に設定してください。
「新しい行の追加」及び「控除・マイナス行の追加」より、勘定科目、品目、金額は下記のように入力、設定してください。
入力後「保存」をクリックして下さい。
これで給与の取引のテンプレートの登録は終了です。
以降は登録した取引テンプレートの利用方法になります。
画面上部の「取引」→「取引を登録」より取引の入力画面からの取引テンプレートの呼び出しになります。
下記「取引テンプレート」の右のボックスをクリックすると、登録したテンプレートの呼び出しができます。
先ほど登録した「給与計算」をクリックします。
すると、下記のように先ほど登録した内容の取引がそのまま表示されます。
日付、毎月変動する各勘定科目の金額を変更し、画面左下の合計が0になっていることを確認して、登録をクリックすれば、終了です。
取引テンプレートは弥生会計でいうと「伝票辞書」にあたります。
以上のような定型取引のテンプレートの設定は、給与計上以外に、売掛金や買掛金の入力や消費税、減価償却費の入力などに利用できれば、入力の漏れを防止することができ、大幅な効率化・スピードアップが可能になります。
ぜひ試してみてください。

佐藤修一公認会計士事務所代表、合同会社CMA代表
キャッシュフロー経営コンサルタント 公認会計士 税理士
新日本有限監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人)の東京事務所で上場企業の会計監査、総務省委託研究経理検査、内部統制構築支援、財務のデューデリジェンスに従事
その後、地元の福岡の中堅の税理士法人にて、中小企業の経営を会計、税務面からサポート
試算表ではキャッシュフローが見えない、経営できないと感じ、キャッシュフローを重視した経営の必要性を痛感し、佐藤修一公認会計士事務所を2013年8月に開業
開業後は、創業期の会社から上場準備会社まで中小企業の成長のための投資に備え、倒産しない、筋肉質の会社を作るためのキャッシュフロー経営の普及、freeeやマネーフォワードなどクラウド会計を使った経理の効率化・スピードアップを図り、経営ビジョンの明確化、実現のためのサポートを行っている
北部九州公認会計士協会所属 登録番号 028716
九州北部税理士会 福岡支部所属 登録番号 125272
経済産業省認定 経営革新等支援機関