経理や事務負担の軽減を目指し、クラウド会計を導入する企業は増えています。

この記事では、法人向け会計ソフトfreee(フリー)の導入を検討している企業の担当者に向けて、料金プランを解説します。

プランによる機能の違いや支払方法にも触れるので、法人向け会計ソフトfreeeを使いたいと考えている場合はぜひ参考にしてください。

料金プランを決める前に|法人向け会計freeeの特徴

ここでは、法人向け会計freeeの特徴を説明します。特徴を知って、自社にあったサービスなのか検討しましょう。

いつでもどこでも利用できる

クラウド型のサービスなので、インターネットが利用できる環境であれば時間や場所を選びません。

ソフトウェアをインストールしたり更新したりする手間もなく、必要なときすぐに利用できます。

経理を自動化できる

インターネットバンキングやクレジットカードの明細を自動で取得し、その明細を人工知能(AI)が判別後、自動で勘定科目を入力し記帳されるので大変便利です。

たとえば、freeeの請求書作成を利用すれば、自動で帳簿にも反映できます。その場合、正しく計上されているか確認するだけで作業を完了させられます。

経理業務全般の効率化が図れる

自動化によりスムーズに会計処理が進むため、経理全般の業務を効率化できます。

具体的には、実際に法人向け会計freeeを利用しているユーザーの約8割が業務時間を1/2以下に削減できまたというデータもあります。
経理の自動化により、限られた時間でも適切な処理が可能です。

経営状況を「見える化」できる

法人向け会計freeeを使えば、売上や利益などを取引先・品目ごとといった詳細に分析することも可能です。

分析も編集等必要なく自動で行えるので、どのような状況か知りたいと思ったときにすぐ確認できます。
経営状況を「見える化」できるので、ビジネスにも役立てられます。

法人向け会計freeeの料金プラン

ここでは、法人向け会計freeeの料金プランについて説明します。それぞれの料金やサービス内容を確認しましょう。

法人向け有料プランは4種類

法人向け有料プランは4種類あります。ここでは、それぞれのサービス内容を紹介します。

ミニマムプラン

ミニマムプランは、決算書類を作成したり記帳を効率化したい場合におすすめのプランです。

会計ソフトで行える一般的かつ最低限の機能を利用できます。見積書や請求書の作成、入金や支払いの管理も行えます。

チャットやメールでのサポート機能もあり、実際に使用しているうちにわからない部分が出てきたとしても、気軽に相談できて安心です。
無料で3名まで利用可能ですが、上限も3名のため増やすことは出来ません。

ベーシックプラン

ベーシックプランは、自社の経理の効率化を図り、部門ごとに経営状況を可視化したい場合に向いているプランです。

ミニマルプランで使えるすべての機能を利用可能です。

部門比較、請求書の定期発行・一括請求、freee上で登録した債務に対してワンクリックで振り込みしたり従業員の経費精算も出来るので、よりスムーズに経理作業を進められます。

無料で3名まで利用でき、有料で上限なくユーザーを追加できるようになっています。

ミニマムプランと違い電話でのサポートも利用できるため、詳しい使い方について質問や相談ができます。

プロフェッショナルプラン

プロフェッショナルプランはベーシックプランのすべての機能を利用でき、さらに高度な機能を使えるプランです。

リアルタイムに取引情報を収集し、多くの情報をスムーズに処理します。

業務情報に関する自由なタグ付けや、プロジェクト別・部門別のスピーディーな予実管理も可能です。

無料で利用できるのは10名までですが、有料で上限なく追加できるので規模が大きくなっても困ることはないでしょう。

エンタープライズプラン

エンタープライズプランは、監査対応を必要とする企業向けのプランです。

内部統制に対応させたり、アクセスコントロールにより不正ログインを防いだりできます。
また、約50の機能に対してそれぞれ権限を設定できるので、担当者ごとに必要な機能のみを利用できる環境を整えたり、それぞれの業務をまとめて管理することも可能です。

なお、求める機能によって料金が異なるため、個別に見積もりが必要となっています。

各プランの比較一覧

法人向け会計freeeの料金プランについて、料金やメンバー数の上限をまとめると以下のとおりです。

おすすめプラン月額払い(税抜)年額払いメンバー上限メンバー追加
ミニマムプラン小規模法人、最低限の機能を利用したい方2,680円/月23,760円/年3人(4人以降の追加不可)3人まで無料
ベーシックプラン経理の効率化・見える化を希望する経理ご担当者様5,280円/月47,760円/年なし3人まで無料(4人目以降1人につき、月額払いの場合 400円/月、年額払いの場合 300円/月)
プロフェッショナルプラン全社をあげた効率化を希望する企業様47,760円/月477,600円/年なし10人まで無料(11人目以降1人につき、月額払いの場合 600円/月、年額払いの場合 500円/月)
エンタープライズプランあらゆる申請・分析を希望する上場準備会社様要問合せ要問合せ要問合せ

 

引用元:freee ヘルプセンター|【法人】会計freeeのプランについて

お試しプラン・無料プラン

法人向け会計freeeを導入しようか迷っている場合、お試しプランや無料プランを利用することも1つの手です。

お試しプランは30日間利用でき、その後は自動で無料プランに切り替わります。

そのまま有料プランへ切り替えることもできます。

個別仕様となるエンタープライズプランを除きすべてのプランでお試し可能です。

法人向け会計freeeの料金プランによる機能の違い

ここでは、法人向け会計freeeの料金プランによる機能の違いを説明します。

有料プランと無料プランの違い

無料プランの場合、利用できる機能に制限があります。

具体的には、有料プランでは管理できる取引や作成できる請求書について期間の制限がないのに対し、無料プランでは閲覧・編集が直近1ヶ月分までという制限が設けられています。

また、無料プランでは取引データの出力ができません。さらに、無料プランで領収書の読み込みと保管ができるのは月5枚までです。

確定申告書の作成に関しては内容の確認までしかできず、書類を出力することはできません。

サポートについても制限があり、たとえばチャットで質問や相談ができるのは登録後1週間までです。

また、有料プランではメールへの返信が約1営業日であるのに対し、無料プランでは約3営業日となっています。

全プランに共通する機能

無料プランを含む全プランに共通する機能としては、入出金管理をはじめとする基本的な記帳や債権債務管理(年齢表を除く)があげられます。

また、決算報告書の作成や税理士無料招待の機能も利用可能です。チャットやメールでのサポート機能もすべてのプランに付いています。

ベーシック・プロフェッショナル・エンタープライズプランに共通する機能

ベーシック・プロフェッショナル・エンタープライズプランに共通する機能としては、経費精算、請求書の定期発行・一括請求機能、レポート機能、電話サポート、ワンクリック振込の5つがあげられます。

プロフェッショナル・エンタープライズプランに共通する機能

プロフェッショナル・エンタープライズプランに共通する機能としては管理会計があり、具体的には予実管理、プロジェクト会計が含まれています。

エンタープライズプランのみの機能

エンタープライズプランのみの機能としては、ワークフローや作業履歴といった内部統制に関する機能があります。

また、エンタープライズ専任担当者によるサポートも利用可能です。

法人向け会計freeeの支払方法

ここでは、法人向け会計freeeの支払方法について説明します。

月払いと年払いがある

法人向け会計freeの支払方法は、月払いと年払いのどちらかを選択できます。

ミニマムプラン、ベーシックプラン、プロフェッショナルプランの料金は、以下のとおりです。

 

月額払い(税抜)年額払い(税込)年額払いの月換算の料金(税抜)
ミニマムプラン2,680円/月23,760円/年1,980円/月
ベーシックプラン5,280円/月47,760円/年3,980円/月
プロフェッショナルプラン47,760円/月477,600円/年39,800円/月

 

料金の支払い方法

料金は、会計freeeの画面から支払いが可能です。

事業所単位での支払いとなるため、複数の事業所で利用する場合は事業所ごとに支払う必要があります。

決済方法はクレジットカードまたはPayPal(ペイパル)です。

まとめ

法人向け会計ソフトfreeeを使用すれば、自社の経理を効率化してスムーズに作業を進められるようになります。

さまざまなプランがあるので、自社の状況に適したものを選ぶことが大切です。

佐藤修一公認会計士事務所は、クラウド会計に対応しており、資金調達やキャッシュフロー改善も得意としています。

freee導入サポートも行っており、初回の相談はどのような内容でも無料です。

中小企業の資金繰りのお悩み解決のために全力を尽くしているので、ぜひご相談ください。

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