クレジットカード売上の会計ソフトヘ入力仕訳①
経理処理
2024/11/09
2014/05/06
クラウド会計で「現金保有」を重視した経営へ
クレジットカード売上時の仕訳の方法
事例でご説明します。
5月1日~5月31日までのクレジットカードの売上が総額で100、その後6月15日にクレジットカード手数料が5引かれて95の入金があった場合で、仕訳の方法について考えてみます。
売上は、入金された月ではなく、販売した月で経理処理することになります。
入金時に売上処理をしてしまうと、5月に販売した売上の経理処理のタイミングが6月となってしまい、損益計算書上の売上に月ズレが生じてしまいます。
よって、日付:5月31日‥販売した月の月末日で日付を入力します。
そして、売上時のクレジットカードの仕訳の内容は以下のようになります。
借方金額 | 借方科目 | 貸方科目 | 貸方金額 | 説明 |
100 | 売掛金 | 売上 | 100 | カード手数料控除前の金額で入力します |
クレジットカード以外に代引きなどを行っている場合には、売掛金の補助科目を「クレジットカード」、「代引き」に分けて経理処理したほうが、入金時の仕訳が楽になるため、複数経路の売上入金がある場合には、入金先ごとに補助科目で分けたほうが良いと思います。
クレジットカード売上の入金時の仕訳の方法について
次に、クレジットカード売上の入金時の経理処理方法について説明します。
売上時の経理処理で入力した売掛金と同じ金額を使って経理処理します。
「振替伝票」を使う方法と「振替伝票」を使わない方法を説明します。
どちらでもお好きな方で入力されてみて下さい。
まず、「振替伝票」を使う方法からご説明します。
日付:入金日 6月15日
借方金額 | 借方科目 | 貸方科目 | 貸方金額 | 説明 |
95 | 普通預金 | 売掛金 | 100 | 売上と入金額の差額は「支払手数料 」という勘定科目を使います。 |
5 | 支払手数料 |
次に「振替伝票」を使わない経理処理の方法をご説明します。
結果は上の処理と変わりません。
日付:入金日 6月15日
借方金額 | 借方科目 | 貸方科目 | 貸方金額 | 説明 |
100 | 普通預金 | 売掛金 | 100 | 売上100が全額入金があったものとして処理します。 |
日付:入金日 6月15日
借方金額 | 借方科目 | 貸方科目 | 貸方金額 | 説明 |
5 | 支払手数料 | 普通預金 | 5 | 入金後、カード手数料を支払ったとして処理します。 |
カード手数料の消費税は「非課税」となる場合と「課税」になる場合があるため、クレジットカード会社からの手数料の内訳を確認し、ご注意して経理処理してください。
次回は二つ目の方法をご説明します。
二つ目の方法の方がクレジットカード手数料を経費として、早めに計上できるため、お勧めです。
二つ目の方法はこちら
佐藤 修一
佐藤修一公認会計士事務所代表
(九州北部税理士会福岡支部所属:登録番号028716) 公認会計士・税理士。全国の中小企業にこれまでクラウド会計導入実績累計300社超、クラウド会計導入率70%超。2022年freee西日本最優秀アドバイザー、マネーフォワードプラチナメンバー。 (株)インターフェイス主催第18回経営支援全国大会優秀賞。 全国各地の中小企業に対して、会計から利益とキャッシュを稼ぐ力を高め、キャッシュフローを重視した節税提案、利益とキャッシュを稼ぐ力を高めるサポートや事業再生支援を行っている。 総勢30名のスタッフで「Warm Heart(温かい心)&Cool Head(冷静な頭)」をコンセプトに個々のお客様ごとにカスタマイズしたお客様に寄り添うサービスを提供している。