美容室の経営に最低限必要な資金繰りと会計と税金の知識

経営数字の見方・活用方法

2014/04/26

2014/04/26

美容室経営を行っていくためには、会計帳簿のすべての数字を把握する必要はありません。

資産がいくらで、負債がいくら…等はあまり必要ありません。

一定のポイントのみをしっかり把握して経営すれば、問題ありません。

■美容室は、現金商売であるメリットを十分にいかす

現金商売は、軌道に乗り、きっちり会計を把握すれば、資金がたまりやすいので店舗展開がスピーディーです。

反面、手元に資金が増えやすいので、資金を使ってしまうリスクがあります。

■美容室経営で顧客管理で売上アップ

新規顧客の集客も重要ですが、

既存客のリピート率の方がもっと重要です。

顧客によって、ニーズ、悩みが異なります。

■美容室の売上の中身を作る

キャパ数×回転数×客単価=売上となります。

キャパの数は変えれませんが、回転数、客単価は、ターゲット顧客によって全く異なります。

ターゲットの顧客層が学生かOLか主婦かで異なります。

■美容室は、時間がコスト
売上を稼ぐ日数、時間はかぎられています。

ですから、一日あたり、もしくは、一時間当たり、最低どれだけの売上が必要か、

一日たり、一時間当たり、家賃、人件費、水道光熱費等どれだけのコストがかかっているか把握することが必要です。

■広告をテストする
広告宣伝費は、集客による利益で回収する必要があります。

広告による集客の利益>広告宣伝費となるように、

広告をうたなければ、無駄なお金だったとなってしまいます。

ターゲット顧客にあったベストな媒体とタイミングをテストしながら見つけていき徐々に広告の効果は高めます。

■在庫の管理で意識を変える
スタッフの方に材料、商材=お金の意識を持ってもらうきっかけになります。

売上の中で施術の売上、商品の売上を別途管理することによって、粗利益が見えてきます。

売上ではなく、粗利益が経費を支払い、借入金を返済し、将来の投資に使う元手となります。

■避けられない消費税
また、毎月の消費税を計算し、その分を手元の資金として確保しなければ、

資金不足になる可能性があります。

今後消費税が10%にあがる可能性があるため、この問題はさらに大切になります。

これらのもっとくわしい説明はこちら

佐藤 修一

佐藤修一公認会計士事務所代表

(九州北部税理士会福岡支部所属:登録番号028716) 公認会計士・税理士。全国の中小企業にこれまでクラウド会計導入実績累計300社超、クラウド会計導入率70%超。2022年freee西日本最優秀アドバイザー、マネーフォワードプラチナメンバー。 (株)インターフェイス主催第18回経営支援全国大会優秀賞。 全国各地の中小企業に対して、会計から利益とキャッシュを稼ぐ力を高め、キャッシュフローを重視した節税提案、利益とキャッシュを稼ぐ力を高めるサポートや事業再生支援を行っている。 総勢30名のスタッフで「Warm Heart(温かい心)&Cool Head(冷静な頭)」をコンセプトに個々のお客様ごとにカスタマイズしたお客様に寄り添うサービスを提供している。