先日、弥生会計、マネーフォワード、freee(フリー)の社長がそれぞれ今後の3社クラウド会計の展望について語る対談がありました。
弥生会計は、先日弥生会計オンラインを発表し、クラウド会計への本格参入を発表しました。
弥生会計、マネーフォワード、freee(フリー)、それぞれ、クラウド会計の定義の仕方が異なり、現在の機能、また、目指すところも若干異なるように思いました。
あくまで私見ですが、
・弥生会計は弥生会計オンラインの位置づけをデスクトップ版の会計ソフトの利用との並行を想定と感じました。
弥生会計を利用中の方は移行しやすいものになっているようです。
・マネーフォワードは税金の申告のためだけの会計でなく、管理会計(経営に役立つ会計)を重視したサービスを展開していくように感じました。
・freee(フリー)は、経理だけでなく、事務作業全般の効率化、バックオフィスの効率化を目指しているように思いました。
弥生会計オンライン、マネーフォワード、freee(フリー)などクラウド会計の目指すところは、
まず経理作業の効率化が一番ではないかと考えております。
経理作業の効率化を図るためには、現在どれだけの時間とコストが経理作業に費やされているのかを把握する事からスタートする必要があります。
そしてクラウド会計を導入した時の時間的・コスト的なメリットが図ることが想定されるのかを検討し、スタートする必要があります。
弊所は、クラウド会計を導入しておりますが、大幅な時間削減につながっております。
例えば、デスクトップ版の会計ソフトで100件の仕訳の入力にこれまで、1時間半かかっておりました。
それが、クラウド会計の導入により、場合によっては、5分で終えることができるようになりました。
また、リアルタイムでお客様の資金の状況、つまり、いくら預金残高があるのかを把握することができるようになったため、いち早く経営上の異常を把握することができるようになります。
会計ソフト・経理ソフトを変更するコスト・時間は、バカにならないのは確かです。
経理作業が利益を生むことはありません。
しかし、一度、弥生会計オンライン、マネーフォワード、freee(フリー)を導入し、単純な経理作業から利益を生み出す会計へ転換を図るきっかけにされてみて下さい。

佐藤修一公認会計士事務所代表、合同会社CMA代表
キャッシュフロー経営コンサルタント 公認会計士 税理士
新日本有限監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人)の東京事務所で上場企業の会計監査、総務省委託研究経理検査、内部統制構築支援、財務のデューデリジェンスに従事
その後、地元の福岡の中堅の税理士法人にて、中小企業の経営を会計、税務面からサポート
試算表ではキャッシュフローが見えない、経営できないと感じ、キャッシュフローを重視した経営の必要性を痛感し、佐藤修一公認会計士事務所を2013年8月に開業
開業後は、創業期の会社から上場準備会社まで中小企業の成長のための投資に備え、倒産しない、筋肉質の会社を作るためのキャッシュフロー経営の普及、freeeやマネーフォワードなどクラウド会計を使った経理の効率化・スピードアップを図り、経営ビジョンの明確化、実現のためのサポートを行っている
北部九州公認会計士協会所属 登録番号 028716
九州北部税理士会 福岡支部所属 登録番号 125272
経済産業省認定 経営革新等支援機関