給料の会計ソフトの入力方法について説明しています。

特に給料の入力には、馴染みのない勘定科目を使います。

また、入力のタイミング難しく、多くの勘定科目を使うため、始めは、難しいと思います。

給与の締日が20日締め、月末締めで、翌月払いなど支払う場合があります。

この場合、給与を支払った月に「給与手当」として処理は行いません。

「給与手当」として経費の入力するのは、給与支払の前の月になります。

なぜなら、
支払った給与」は、前の月に働いた残業手当等が含まれた労働に対しての給与の金額です。

支払った給与は、支払の前の売上を得るための労働に対するお金です。

会計は、売上と経費の対応を常に必要とします。

売上と売上原価などもその一部です。

お金の動きと経費発生にズレが生じるため、分かりにくい点です。

以下事例で給与の入力方法についてご説明します。

末締め、翌月10日払うルールの会社で考えます。

今回10月分の給与を11月10日に支払うケースで説明します。

(1)給与の経費処理
入力の際には「振替伝票」を用います。
日付:10月31日(支払の月末)

借方科目 借方金額 貸方科目
(補助科目) 
貸方金額 
給与手当総支給額(通勤手当を除く) 100預り金
(源泉税) 
源泉税預り金額       3 
旅費交通費 通勤手当            10 預り金
(住民税)
源泉税預り金額       2
   預り金
(社会保険料)
社会保険料本人負担額 10 
未払金 来月支給額         95 
借方合計                  110 貸方合計               110

(2)給与支給処理
(1)の未払金と支払金額が一致していることを確認してください。

一致していなければ、(1)の処理が間違っているか、

振込額が間違っている可能性があります。

日付:11月10日(給与支給日)

借方科目 借方金額 貸方科目
貸方金額 
未払金支給額   95現金預金支払額 100
支払手数料振込手数料 5  

(3)社会保険料支払処理 
(1)で入力した預り金(社会保険)10と同額を借方金額に入力します。

日付:11月30日(社会保険料支払日)

借方科目
(補助科目) 
借方金額 貸方科目 貸方金額 
預り金
(社会保険料)
社会保険料本人負担額 10現金預金社会保険料支払額 21
法定福利費社会保険料会社負担額 11 

慣れるまでが大変かもしれません。

慣れてしまえば、毎月同じ処理になるため、だんだん楽になっていきます。

仕訳をコピーや登録しておくと楽になります。