ネットショップ等で売上や仕入の国内や海外の決済を行う場合でビジネスでPayPal(ペイパル)を利用されている方も多くなってきているように感じています。
PayPal(ペイパル)で海外から直接仕入を行う場合、クレジットカードの決済で利用する場合、ebay(イーベイ)やUS amazon(アマゾン)など、その利用方法はビジネスの内容によって様々です。
ビジネスでのPayPal(ペイパル)を利用している場合の経理処理について説明しております。
PayPal(ペイパル)の利用方法は大きく3つ分けられます。
①海外からの仕入の決済方法として利用
②クレジットカードの決済方法として利用
③ebay(イーベイ)やUS amazon(アマゾン)の売上入金や販売手数料支払い口座として利用
まず、①のケースですが、おすすめの方法は国内現金で仕入を行った場合と同じ方法で経理処理する方法です。
ただし、ドルやユーロやウォンなど海外通貨でPayPal(ペイパル)上表示されていることがあります。
この場合は、取引日のレートで日本円に直して、計算する必要があります。
例えば、200ユーロの仕入を1ユーロ=130円の日に行ったとします。
その場合の仕訳は次のようになります。
(借方)仕入 26,000円(200ユーロ×130円)/(貸方)現金(事業主貸) 26,000
次に②のケースですが、国内での経費の場合のクレジットカード決済と同様の経理処理になります。
なぜなら、このケースでは、PayPal(ペイパル)の中でお金は動かないからです。
最後に③のケースは、一月あたりの取引の件数が多くなり、①と同じ方法だと経理処理に非常に時間がかかってしまいます。
このケースでは月中平均レートを用いて経理処理を行います。
MFクラウド会計(マネーフォワード会計)やfreeeなどをご利用中の方は、シートを作ってしまえば、日本円への計算と入力の手間の短縮が可能です。
詳しくはこちら
最近感じるのは、ネットショップ等、インターネットを利用した新しい決済方法と海外との取引が増えてきています。
これに伴い、ざっくりではなく、正確に日本円に計算し毎月の利益をきちんと計算し、ビジネスを行う必要性が高まっていると感じております。
福岡県福岡市 税理士 佐藤修一公認会計士事務所

佐藤修一公認会計士事務所代表、合同会社CMA代表
キャッシュフロー経営コンサルタント 公認会計士 税理士
新日本有限監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人)の東京事務所で上場企業の会計監査、総務省委託研究経理検査、内部統制構築支援、財務のデューデリジェンスに従事
その後、地元の福岡の中堅の税理士法人にて、中小企業の経営を会計、税務面からサポート
試算表ではキャッシュフローが見えない、経営できないと感じ、キャッシュフローを重視した経営の必要性を痛感し、佐藤修一公認会計士事務所を2013年8月に開業
開業後は、創業期の会社から上場準備会社まで中小企業の成長のための投資に備え、倒産しない、筋肉質の会社を作るためのキャッシュフロー経営の普及、freeeやマネーフォワードなどクラウド会計を使った経理の効率化・スピードアップを図り、経営ビジョンの明確化、実現のためのサポートを行っている
北部九州公認会計士協会所属 登録番号 028716
九州北部税理士会 福岡支部所属 登録番号 125272
経済産業省認定 経営革新等支援機関