昨日、朝早く、事務所の資料を整理してたら、昨日の昼から税理士会主催で東京の鳥飼重和先生のセミナーがあることを知りました。

鳥飼先生は、日経の2013年「企業が選ぶ弁護士ランキング」で1位になられた方です。

鳥飼先生の本も読んだことがあり、是非聞いてみたいと思い、参加しました。

主なテーマは、「税理士の損害賠償責任」と「税務調査」に関するものでした。

「税理士の損害賠償責任」とは、顧問先が本来払わなくてよい税金を払った場合等に顧問の税理士の顧問先の損害を賠償する責任のことです。

どの話も、刺激的で大変勉強になりました。

鳥飼先生の話で印象に残ったことは、テーマとは離れるのですが、鳥飼先生のお父様のお話でした。

鳥飼先生のお父様は、税務署出身で税理士事務所を経営されていたそうです。

鳥飼先生のお父様は、ポリシーとしてお客様に節税をすることも認めなかったそうです。

でも、お客様の解約がなかったそうです。

何より驚いたのは、バブル崩壊後も、お客様の会社に一件の倒産する会社がなかったそうです。


そして、鳥飼先生は以下のようにおっしゃっていました。

「税理士の仕事が税務会計で終わるのはもったいない。

財務内容を良くし、黒字化をサポートし、お客様に納税してもらうことを税理士の仕事すべきです。

税金を納める事でしか、企業は財務基盤ができず、成長できない。

税金を納めたくない顧問先のマインドを変えることが税理士の仕事です。」

また、こうもおっしゃってました。

「税務調査が急成長している会社の勢いを奪っている。

若手の経営者は税金を納めることに抵抗がなく、まっとうな経営をしている。

それでも税務調査で指摘される。

それが納税への意識を低下させ、成長よりも節税の意識を高める。

私はやっぱり、お客様に嫌がられても税金を納めることが成長につながるを伝えることの重要性と

急成長している会社は事業内容が複雑化し、規模も拡大しているため、特に頻繁な実態把握と、それに伴う管理体制を把握しサポートすることが大切だと思いました。