創業の準備資金、運転資金や事業が軌道に乗り始め、仕入などに資金が必要になってきたときなど金融機関から融資を受けるべきかについて説明しています。

これまで、融資のお手伝いをさせていただいた経験から融資を受けるメリット・デメリットについてに分けてみました。

銀行や日本政策金融公庫から融資を受けるメリットとしては次のようなものがあるように思います。

・手元資金を厚くすることでゆとりある経営を行うことができます。
⇒常に月末の預金残高がギリギリですと資金繰りばかりに気をとらわれてしまい、長期的な経営を考えることが難しくなってしまいます。
安心して経営を行うことができます。
また、目先の資金繰りだけにとらわれ、薄利多売での経営を防ぐことができ、長期的な戦略のもとに経営を行うことができるようになります。

・仕入や設備投資をスピーディーに積極的に行うことができ、事業の展開を早めることができます。
⇒設備投資や人材投資などには資金が蓄積されるのを待って行うと、投資のタイミングが遅くなってしまい、儲けることができる時期や長期的な利益を失ってしまう恐れがあります。

一方、デメリットは次のようなものがあるように思います。

・融資を受けない場合に比べてお金が貯まりにくい。
⇒借入金の返済は利益が行います。
また、利益に対して税金がかかります。融資を受けると借入金の返済と税金がダブルで来るので、
儲けても儲けてもお金がたまりにくいという感覚に陥ってしまうことがあります。
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資金が残りにくい⇒再投資資金が少なくなってしまう
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・財布のひもが緩みやすい
⇒融資を受けると一気に預金の残高が増加します。
人それぞれですが、このことで、これまで資金繰りに余裕がなく、色んな支出を我慢している場合、無駄な支出が増えてしまうことがあります。

以上のメリット・デメリットはそれぞれ事業の内容と資金繰りの状態によって異なります。

金融機関から融資を受ける際にはメリット・デメリットを十分ご理解の上、申込みされてみて下さい。