初めて棚卸するのは大変です。

棚卸した方がいいですよ‥

とはお話しするものの、実際やるとなると、準備が大変ですし、

商品数量が多いとカウントに時間がかかってしまいます。

棚卸を行い、月末時の在庫の金額を計算することで、粗利益を計算することができます。

粗利益=売上から販売した商品の仕入金額を引いた金額です。

商品=在庫=お金です。

在庫金額=寝ているお金です。

そして、在庫の金額を計算してみると、意外に大きいお金が寝ていることに気が付くきっかけになります。

お客様から商品の販売を伸ばしたいとのご相談を受けていました。

そのお客様はサロンを経営しています。

客単価のアップのために商材の販売を行いたいと考えていらっしゃいました。

当然、商材の販売数量を増やせば、売上高を大きく伸ばすことができます。

すべての売上に占める商材の割合は、26%です。

在庫金額から商材の販売による粗利益を計算してみました。

すべての粗利益のうち商材の販売による粗利益の割合は、たったの6%でした。

施術による粗利益が94%だったのです。

これを知ったお客様は、「ほんとにこんなに儲からないんですか!」

とびっくりされていました。

このまま商材の販売を伸ばしても、売上は伸びても粗利益のアップはあまり見込めません。

そして、商材の販売を伸ばすとすれば、在庫が増え、寝ているお金が増えてしまいます。

何より、これ以上の客単価は、ターゲットとする顧客層の財布事情にあっていないことが分かりました。

そこで、事業の中での商材の売上の位置づけを「収入源=来店頻度、リピート率アップのために行うこと」

と戦略を変更しました。

商材で利益がでなくても、商材を利用してもらう顧客が増えれば、

商材が無くなった時に来店してもらうきっかけになりますし、

来店頻度を高め、定期的に来店してもらうことができるようになるからです。

そして、定期的に来店してもらうことで、顧客のことを深く知ることができ、

顧客によりよいサービスを提供することできるようになるからです。

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